かぶとたいぞうです。
私のyutube講座をご覧になった読者の方から、次の質問を頂きました。
「今回もためになる動画ありがとうございました。
↓ご質問を頂いた動画はこれです。
「講座4:PPMと金のなる木」
ご質問にお答えします。
私の回答
私が成長著しいグロース株に投資して値上がり益を狙うこと(以降「グロース株投資」)から、安定した割安株を長期保有して配当を狙う「バリュー株長期投資」に転向した理由。
それは簡単に言うと、自分の予想がぜんぜん当たらないからです。どの株が上がるのかの見立てができないからです。過去に、上がると思って買った株が、逆に下がったり、あるいはなかなか上がらないで、耐えきれずに損切りで売ったことが何回もあるからです。
上がるのが分かっていればグロース株に投資する
逆に言えば、見込んで買った株が確実に上がるのであれば、当然「グロース株投資」をします。
例示されたテスラの株だって、値上がりすることが分かっていたら買っていたと思います。
上がるとは限らないから買わない
要は、私の予想がいつも外れるからなのです。上がるだろうと思って買っても予想を裏切って値下がりし、結局損をすることがあるからなのです。
世の中には私とは正反対で、勘が冴え渡り、値上がりする株をズバリ当てることのできる人がいらっしゃるのかもしれません。そういう人は値上がりを見込んで「グロース株投資」をすればいいと思います。
私の勘も予想も当たらない
私は、勘も予想もまったく当たりません。だから勘や予想に頼った投資はやめたのです。
(良い会社を見立てることはできます。でも株価は人気で上下するので分かりません)
このことは以前ブログに詳しく書いたことがあります。
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初めて買った株、ニトリ
私が初めて買った株はニトリでした。家具のニトリです。今から20年以上前です。
当時はまだネット証券は無く、証券会社の営業マン経由で買いました。
似鳥昭雄社長とは親交があったので親近感もあって買ったのです。
上がったり下がったりで配当の少ないニトリの株を手放した
当時ニトリの株は上がったり下がったりで、配当も少なく、しだいに持っていることに不安を感じてしまいました。結局、買って5年くらいで、買った値段と同じ株価ですべて売ってしまいました。
ニトリの株は私が売った後、うんと上がりました。
上がり下がりはいつも一勝一敗
それ以降も私がいいと思って買った株は似たりよったりの結果でした。いつも一勝一敗、証券会社に支払う手数料を考えると損でした。
私には個別銘柄の値上がりを占う能力がないと見切りました。こんなことをやっていても埒が明かないと焦り、最後は日経平均のインデックスに連動し、2倍のレバレッジを付けたファンドに一気に投資(本当は投機)しました。
インデックスファンドで大損
ところがその後、日経平均は30%下がり、私の損失は2倍の60%になりました。一気に何百万円も失いました。
私には株のセンスが無いことを悟り、「株はもうやめた!」と思いました。
ベンジャミン・グレアム「賢明なる投資家」との出会いが転機に
しばらく株には手を出さなかった私ですが、ある時転機が訪れました。縁があってベンジャミン・グレアム氏の「賢明なる投資家」という本に出会ったのです。目からウロコの内容でした。その後はベンジャミン・グレアム氏の教えに従って「バリュー株長期投資」を始めたのです。
「上がれば」儲かる「グロース株投資」
「グロース株投資」は予想通り株が上がれば「バリュー株長期投資」より儲かります。でもそれは、「上がれば」なのです。
過去3年間ぐらい米国株は上がっているので、結果的には「グロース株投資」のほうが「バリュー株長期投資」より高いパフォーマンスを出しています。でもそれは結果論なのです。
下がっても損はしない「バリュー株長期投資」
もし逆に下がっていたら、配当をもらえる「バリュー株長期投資」のほうがパフォーマンスはいいのです。
株が上がるか下がるかは分かりません。だから上がっても下がっても配当をもらえる「バリュー株長期投資」のほうが有利だと思うのです。
「グロース株長期投資」は?
ちなみに「グロース株長期投資」という選択肢もあります。成長株を長期で持ち続けるのです。
私はニトリの株を5年で諦めずに、そのままずっと持っていれば良かったかも知れません。株というものは長い目で見ると上がる可能性が高いので、見込みのある会社の株を長期で持っていればいつかは上がるでしょう。
無配の株を長期間持ち続けるのは辛い
しかしグロース株というのはたいてい配当が出ません。配当の出ない株を長期間持ち続けることは実際には辛いことです。これはやったことのある人でなければ分かりません。
テスラも1年で5倍になったから報われましたが、もし上がったり下がったりしながら5年間無配だったら耐えられますか?
ゴールドを手仕舞いした理由
私は金(ゴールド)を1g950円の時に買い、10年以上持ち続けて3000円くらいで売りました。売った理由は金には利息も配当もつかないからです。
高配当の株を配当再投資で長期運用すれば、もっと確実に、もっと儲かることを知ったからです。
+++
「株価が暴落することが分かっていたら」
上記のご質問とは別に、違う読者からも質問をメールで頂きました。内容はまったく違いますが趣旨は似ています。
「米国株が暴落することが分かっていたら、今持っている株をすべて売って、下がった後に安く買戻せば得をすると思います。かぶとさんはそうはしないのですか?」
株の世界では、結果論や仮定の話には意味がない
このご質問も、「暴落が来ると分かっていれば」なのです。でも実際には暴落が来るかどうかは誰にも分からないのです。
結果論や仮定で算段すれば、誰が計算しても必ず儲かります。
でも株の世界はそんなに簡単ではありません。明日はどうなるのか誰にも分からないのです。
リスクを排除し確実性を上げると「バリュー株長期投資」
その中で、リスクを極力排除し、消去法で確実性の高いものだけを残した結果、私には長期的な配当を狙う「バリュー株長期投資」が残ったのです。
私のお金は老後の生活費のために投資しているからです。
若い人でお金に余裕のある人ならテスラでもGAFAでもいいかもしれません。
でも私は断固として「バリュー株長期投資」です。
「バリュー株長期投資」はそれほど儲かりません。しかし、たとえ株価が長期間低迷しても、焦らず、腐らず、淡々とやっていけます。配当があるからです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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