かぶとたいぞうです。
昨夜9:30ごろ。
少し暖かくなってきたので、自慢のテラスで酒を飲んでいたのです。
まだ風が冷たく、ジャンパーを着ないと10分も外に居られないのですが、早くテラスの雰囲気を味わいたかったのです。暖かくなるのが待ちきれなかったのです。
この時期はまだ寒いですが、虫が全くいないのがいいです。
渡り鳥が来る川に面した夜のテラスにて
我が家の裏は河川敷に面しており、裏庭にあるテラスのむこうは発寒川という大きな川です。この時期になると毎年多くの渡り鳥が来ます。
昼は鶴のような大きな白黒の鳥、キジ、ヒバリ、カモが頻繁に見られます。見たことのない鳥、名前の知らない鳥もいっぱい来ます。野生の王国、渡り鳥のパラダイスです。
海に近いからか河口の方から川に沿ってカモメも来ます。トンビは年中飛んでいます。
そんな中、昨夜はテラスで酒を飲んでいると、奇妙な奇妙な鳴き声が聞こえてきました。
夜中に奇妙な声で鳴く鳥
「こんな夜中にも鳥が鳴くのだろうか」
しかし、よく聞くと鳥にしては奇妙な鳴き声です。
「ギョーッツ、ブチュー、グチョグチョギュー、ギュルギュル」みたいな鳴き声なのです。
「虫だろうか、それとも動物だろうか」
この辺にはキタキツネも出ます。エゾシカが出たこともあります。なんかの動物が出てもおかしくありません。
少し不安になってきました。
奇妙な鳴き声は移動している
よく聞くと奇妙な音はいろいろな方向から聞こえてきます。いや、移動しているようです。右の方から聞こえてきたと思ったら中央に、そして今度は左の方から。少し高い位置からも聞こえます。飛びながら鳴いているようです。暗くて何も見えませんが、鳴き声が移動しているのははっきりと分かります。
ますます奇妙です。
夜空にブーメランのような羽音
今度はひときは大きく泣いたと思ったら、「ゴゴゴゴッゴッツ」とブーメランの音。
羽音か。
一瞬私の脳裏には、木の間を飛び回るモモンガのような、ムササビのような小動物が浮かび上がりました。
川に沿って背の高い樹がたくさん生えているので、樹から樹へと飛び移りながら鳴いているのだろうか。
だんだん恐ろしくなってきた
それにしては移動が早いのです。いったいどんな生き物なのでしょう。
また「ゴゴゴゴッゴッツ」とブーメランのような音。だんだん恐ろしくなってきました。
前にもこの鳴き声は聞いたことがあるような気がしてきました。しかし、ブーメランのような羽音は初めて聞いたような気がします。
体も冷えてきたので家の中に入りました。そして鳴き声の正体をインターネットで調べてみました。
奇妙な鳴き声と羽音の正体は「オオジシギ」
鳴き声の擬声音だけで調べられるだろうかと思いましたが、ありました。
「夜中に鳴く鳥」とか、「へんな鳴き声」とかで検索していたら見つかったのです。。
正体は「オオジシギ」です。
誰かがアップしたオオジシギのyutube動画をまずご覧ください。
オオジシギの鳴き声と羽音
これはオオジシギの「ディスプレイフライト」と言って、メスに対する求愛行動のようです。
ディスプレイ=見せる。誰に見せるのか。メスに見せるのです。自分がいかにカッコよく、力強く飛べるかをメスに見せてアッピールするようです。
オオジシギははるかオーストラリアから飛んできた
調べてみるとこのオオジシギ、はるかオーストラリアからこの時期になると、北海道まで飛んで来るらしいのです。
たしかに昼間、こんな鳥が草むらを歩いているのを見ました。30センチくらいの小さな鳥です。恐ろしいと思った鳴き声と羽音の正体はこんなかわいい鳥だったのです。
インターナショナルな渡り鳥たち
こんな小さな鳥がオーストラリアから飛んでくるのですね。
このへんを自由に飛び回る鳥たちはけっこうインターナショナルなのですね。
鳥たちにはコロナも規制も何もなく、パスポートもなしに自由に日本に来て、また時期になったら生まれた子供と一緒にオーストラリアに帰っていくのでしょうね。
私もかなり自由に生きていると思いますが、渡り鳥たちにはまったく及びません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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