かぶとたいぞうです。
今朝、フィリップモリスインターナショナル(PM)から四半期配当が届きました。
前回まで1単位1.2ドルだったのですが、今回は1.25ドルに増配していました。4.16%の増配です。
増配したことは知っていたが
増配したことは聞いてましたし、それで株価が上がったことも知っておりました。しかし実際に配当が届くまでは実感はありませんでした。
1単位とは1株あたりの四半期分の配当額(税引き前)です。だから年間の配当額は4倍の5ドルになります。
PMの現在株価は97.02ドルなので、現在株価配当率は5.22%(税引き前)です。
私のPMのYOCは6.26%
しかし、私の取得価格の加重平均は79.85ドルなので、取得価格配当率(YOC)は6.26%(税引き前)になりました。
私の持ち株の中ではアッヴィ(ABBV)に続いて第2位のYOCです。
YOCとは
YOCとは、Yield on Cost(イールド・オン・コスト)の略です。配当金を取得原価(実際の投資額)で割った配当率です。
簡単に言うと、現在のPMの株価は約100ドルなので年間配当金5ドルは約5%となりますが、私がPMを買った時はまだ80ドルだったので、年間配当金5ドルは6%以上になるのです。
YOCは実質配当率、投資配当率、取得価格配当率
私の他の記事では「実質配当率」とか「実際配当率」、「投資配当率」などと表現していますが、かえって分かりづらいかもしれないので今後は「YOC」とか「取得価格配当率(YOC)」などと表記することにします。
私はYOCもシビアに計算している
私は現金主義なので、実際には配当金から税金を引いた受取配当額を、実際に投資した金額+手数料で割って、実質的な税引き後の配当率(純投資回収率)を求めて管理しています。
現在のPMのその数値は5.64%です。
税金の他、円換算、手数料、NISAも加味したYOC
税引き前配当率から単純に税率(日米合計28.2835%)を引いた数値にならないのは、
- 取得時の為替レートによって日本円換算したときの実際の投資額を用いている
- 課税時(配当日)の、為替レートによって実際に差し引かれた日本の税額を用いている
- 投資コストには証券会社に支払った手数料も含めている
- 一部NISA口座で買った株があり、その分は税金がかからない
と、複雑だからです。
参考になる数値
ただ、この数値は現実的であり、読者の皆さんには参考になると思います。
5.64%という数値は何を意味するのか。
フィリップモリスに100万円投資したら、数年後には毎年現金が5万6千円くらい入ってくる可能性が高いということなのです。そしてその後もさらに入金は増えていく可能性が高いと言うことなのです。
「利回り」「配当率」の罠
一般的には、株でも債券でも不動産投資でも投資信託でも、「利回り」とか「配当率」とか「回収率」とかという言葉には罠が仕掛けられている場合が多いです。
税引き前だったり、何かの経費や手数料が意図的に引かれていなかったり、為替リスクを無視したり逆に有利な為替レート想定で計算して、実際より率を高く表示している場合が多いのです。
だから実際に手に入る現金は表示された率の半分になってしまうのです。
私の純YOCは実際の実入り
私が表示したPMの投資回収率5.64%は実際に投じたすべての日本円換算コスト(手数料含む)に対する、実際に私の口座に振り込まれた税引き後の配当金(今日のレートで日本円換算)の率なのです。
参考にしてください。
増配を続ける会社は取得価格配当率(YOC)が必ず高くなる
フィリップモリスに限らず、増配を続ける会社は、たとえ現在株価配当率が低くとも、何年か経てば取得価格配当率(YOC)は必ず高くなります。
だから私の持ち株10銘柄はすべて増配株だし、読者の皆さんにも老後資金の長期投資には増配株を強くおすすめするのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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