かぶとたいぞうです。
補助金の不正受給などは昔からありました。しかし今回のコロナの影響もあってか、最近は関連する不正受給などがすごく増えているように思います。
飲食店などの給付金もそうですが、持続化給付金、Go To関連の給付金の不正受給も増えているようです。
Go Toトラベル給付金の不正受給
会計検査院の発表によると、Go Toトラベルキャンペーンの商品を売った10の事業者の83の旅行パッケージが、給付金の対象外であったとして旅行業者に給付金の返還を求めたようです。
自動車運転免許の合宿などはGo Toトラベルの対象外であることは事前に周知されていました。名前を変えたりしてごまかしてもバレて給付金の返還を求められるのは当然です。
いつもの2倍の料金のGo Toトラベルプラン
しかし、案外多かったのは料金設定のごまかしでした。
通常の宿泊料金の水準を著しく超える宿泊料金でGo Toトラベルキャンペーンの商品を売ったのです。
私もそういうことをやったホテルを知っています。
定山渓の温泉ホテルもやっていた
名前は伏せますが、定山渓のある有名な温泉ホテルです。
いつもは1万円程度で1泊2食付のプランを出していました。それがGo Toトラベルキャンペーンでは同じような内容なのに2万円程度の料金で宿泊パッケージを売っていたのです。
私はそのホテルをよく利用していたので、通常1万円程度のコースと同じだと気づきました。
元値を倍にして半額だという詐欺
しかし初めての人なら、2万円のコースが実質半額の1万円で利用できると喜んだのだと思います。はっきり言って詐欺です。
ホテルは客から通常と同じ程度の料金をもらいながら、政府からも給付金をもらって濡れ手に粟のボロ儲けだったと思います。多少料理のランクを上げたかもしれませんが原価はそれほどかかってないと思います。
私はもうそのホテルを利用しない
私は今までそのホテルを度々利用していましたが、そんなズルをするホテルはもう利用しません。
ホテルは儲かったと思っているかもしれませんが、目先の利益のために10年来の常連客を失ったわけです。
恐らく不正やズルをした業者はたくさんいるだろう
今回の会計検査院の発表の中に、その定山渓のホテルが含まれていたかどうかは分かりません。不正がバレたのは恐らく氷山の一角だと思います。
プラン名を変えたり、料理内容ちょっとだけ変更して同じようなことをやった旅行業者やホテルもいっぱいあったと思いますが、グレーゾーンの業者は今回は見逃したかもしれません。
観光庁はこれらの状況を踏まえ、今後販売するGo To旅行パッケージは、価額が通常の宿泊料金の水準を超えないことを条件にするようです。
貧すれば鈍する
「貧すれば鈍する」
コロナで苦しいのは分かります。しかし、どさくさに紛れてあまりズルいことをすると人心が離れていきます。
「みんなやっている」「真面目な人は損をする」と思うかもしれません。しかし悪いことをすると、まともな客も真面目な従業員も離れていき、長い目で見るとかえって損なのです。
不正もズルも結局は損
そんなことを気にしてはいられないほど行き詰まっているのだとは思います。でも、まだ商売を続けていきたいのなら不正もズルも損だと心得たほうがいいです。
見ている人はちゃんと見ています。ズルや不正を嫌う人は結構います。
一度落ちた信用はもう取り戻せない
「政府から金をもらっているのだから、誰にも迷惑をかけてない」
と言うかもしれません。しかし給付金の原資は税金であり、国家の赤字は子供世代に引き継がれます。だから大変迷惑なのです。
一度落ちた信用はもう取り戻せませんから。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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