かぶとたいぞうです。
私は旅行が好きで、今までいろいろな国や地域に行きました。どの国も地域も楽しい思い出だらけです。
旅は本来楽しいものです。だから嫌な思い出はほとんどありません。でも、わずかですが嫌な思い出もあります。
今日ご紹介するのは、エジプトでの嫌な体験です。先日ご紹介したフィリピンもおすすめできない国として取り上げましたが、エジプトはそれ以上におすすめできません。
【関連性の高い記事】
誰もが行きたがるエジプト、誰もが見たがるピラミッド
エジプトのピラミッドは世界的にも有名な遺跡であり名所です。小学校の教科書にも載っていたし、テレビの旅行番組にもたびたび取り上げられます。
「いつかエジプトに行ってみたい」「いつかピラミッドを近くで見てみたい」と思っている人が多いのではないでしょうか。日本人だけではありません。一生に一度はピラミッドを見てみたいと思っている人は世界中にいます。
だからエジプトのカイロは毎日観光客でいっぱいです。初めてカイロに来た人ばかりです。
ピラミッドはどのくらい大きいか
あなたはピラミッドがどのくらい大きいものなのか分かりますか。エジプトで一番大きいギザのピラミッドの高さはどのくらいだと思いますか。
東京スカイツリーくらいの高さ(634m)だと思いますか?
それとも東京タワーくらいの高さ(333m)だと思いますか?
それとも、札幌テレビ塔くらいの高さ(147m)だと思いますか?
答えはすぐ下です。↓ 少し想像してみてください。
ギザの大ピラミッドの高さは139メートルです。札幌テレビ塔より低いのです。
私は実際にエジプトに行って本物のピラミッドを見るまで、もっと大きいものだと思っていました。
本物のピラミッドはがっかり
一番大きなピラミッドの周りを一週すると、半日くらいかかるのではないか、くらいに想像していたのですが、実際に一番大きなピラミッドの外周を歩いてみると15分までかかりませんでした。もっともっと巨大、広大なものかと思っていました。
この思い込みはきっと今まで見たピラミッドの写真がいかにも巨大なものであるかのように写っていたからだと思います。札幌の時計台と同じです。
ピラミッドの周りはマクドナルドなどの飲食店やお土産店でいっぱいです。いったいどのアングルから写真を撮れば私が今まで見たような雄大な景色に見えるのか不思議なくらいです。
スフィンクスはもっとがっかり
スフィンクスにいたってはもっとがっかりです。ギザの大スフィンクスは全高は20mしかありません。しかも、地上より少し低い穴の中にあるので、地上からの高さはそれほど高くないのです。ぱっと見た感じは4階建てのビルくらいの大きさしかありません。スフィンクスももっと大きなものだと思っていました。
小さい頃、巨大なスフィンクスの足元に小さな人間がたくさんいるような絵を見たことがありました。あれは誇大な表現だったのでしょうか。
私がエジプト観光をおすすめしない真の理由
さて、このようにエジプトのピラミッドもスフィンクスも「がっかり名所」です。しかし「がっかり名所」だからおすすめしないのではありません。「がっかり名所」は世界中にあります。札幌の時計台も、高知の「はりまや橋」も「がっかり名所」ですが、私は札幌も高地も好きです。おすすめします。
私がエジプトをおすすめしない理由は他のところにあります。順次挙げていきましょう。
1.エジプト人は観光客を騙す(人が多い)
カイロに着いて、予め「めぼし」をつけおいいたホテルを訪問しました。チェックインするかどうかはホテルを見てから決めようと思って予約はしていませんでした。以前はそのような自由で気楽な旅が多かったのです。
ホテルの入り口から中に入ろうとすると、若い従業員風の男が寄ってきて「あいにく今日は満室です。姉妹店にご案内しましょう」と言われました。
私は言われるまま、その若い男の後に続きましたが、「万が一」と思って引き返しました。男は「満室ですよ、行っても無駄ですよ」と言って追いかけてきましたが、ホテルの中までは追いかけてきませんでした。
ホテルのフロントに聞いてみると、満室と言うのは噓で、部屋はいくらでも空いていました。
評判の良いホテルの入り口で、まったく別のホテルの人が客引きをしていたのです。あやうく騙されるところでした。
初日からこうでしたので、エジプトでは全てのことに警戒しました。それでも何回も騙されました。
ピラミッドの近くではボランティアを名乗る男から高額の寄付をねだられました。スフィンクスの前では「友好の証」にタダで配っているという「ほっかむり」を頭にかぶせられ、高額のカンパを求められました。断ると「ほっかむり」を乱暴にむしり取られ、危うくつんのめって大怪我をするところでした。
ツアーの話も噓が多く、エジプトでは常に騙されないよう警戒が必要です。安心して楽しめる雰囲気がありません。まともな感覚を持つ日本人なら、ほとんどの人が嫌な気分になると思います。
2.エジプトは不衛生で、必ず腹を壊す(エジゲリ)
「エジゲリ」という言葉があります。エジプト特有の下痢です。エジプトに入国したほとんどの人が2~3日中にこの下痢を体験します。ただの下痢ではありません。激しい腹痛と高熱をともないます。
私も3日目にこの下痢を体験しました。抗生剤も効かず、3~4日間ベッドとトイレの往復以外何もできませんでした。頭がぼーっとして体に力が入りません。
インドでも一度も下痢をしたことのない私です。特に胃腸が弱いわけではありません。日本人でも時折、エジゲリにかからずに済む人がいますが、稀です。
エジプトは不衛生です。ちょっと裏通りに入るとものすごい汚いです。食事をしながらこのブログを読んでいる人もいると思うので、具体的には書きません。私が今まで見た地上最も汚いものだった、とだけ表現しましょう。
エジプトはそれぼど汚いのです。不衛生なのです。
+++
世界中の人が「一生に一度は行きたい」と思うエジプト。カイロは初めての観光客だらけで騙し放題。お目当てのピラミッドもスフィンクスもがっかり。せっかく来たのだからとルクソールなどのツアーに参加するとぼったくり。
思い出として残るのは「エジゲリ」のつらい日々だけ。
エジプトはほんと、おすすめしません。
それでも行きたい人はどうぞエジプトに行ってください。
ちなみにカイロに嫌気がさした私は列車に乗ってアレキサンドリアまで行き、後半は地中海の海を見てのんびり過ごしました。
でも、アレキサンドリアもそれほどおすすめできる場所ではありません。アレキサンドリアまで行くなら、むしろギリシャに行くか、あるいはイタリアのシチリア島、南フランスあたりから地中海を見たほうが、よほどロマンチックです。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
【旅の思い出】サルサの本場キューバで毎晩朝方まで飲んだ日々を懐かしく思う -
【旅の思い出】コロンビアのカルタヘナというカリブ海に面した町はいいところだった。3回も行った -
【旅の思い出】コロンビアのサンアンドレス島とさらにむこうのプロビデンシア島に行ったことがある -
【旅の思い出】ガラパゴス諸島でスキューバダイビングした時のこと。あまりにも水が冷たくて驚いた -
海外旅行保険用にエポスカードを申し込んだらすぐに来た。アマゾンギフトに交換できる2,000ポイント付きで
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報