パタヤ警察とファランたちの攻防、コロナ規制下のパタヤビーチを散歩してみたら

かぶとたいぞうです。

新型コロナ対策でますます規制が厳しくなってきたパタヤですが、今日は久しぶりにパタヤビーチを端から端まで歩いてみました。



パタヤビーチエリア進入禁止令の真相

数日前からパタヤビーチエリア全体に進入禁止令のような規制が入ったことは地元のネットニュースで知っていました。

しかし情報は錯綜し、散歩ぐらいなら大丈夫だという情報もありました。別のニュースではビーチと歩道は一切進入禁止となっていました。ある人のブログには警察は注意するだけで取り締まりはなく、海で泳いでいる人もいると書いてありました。

ほとぼりが冷めるまでパタヤビーチにはしばらく近寄らないほうがいいと思っていましたが、今日はもうそろそろ行ってみたくなったのです。

今日も見たパタヤのお弁当無料配布

家を出てパタヤビーチを目指しました。途中、名も無き食堂やレストランが無料のお弁当を配っている光景に出くわしました。

パタヤでは飲食店などを含めた多くの店が新型コロナで営業禁止になりました。パタヤは観光地なので影響をモロに受けた人たちで溢れかえっています。夜になると、人の家や店の軒下で寝ている人たちが目立つようになりました。いわゆるホームレスです。

そういう人たちにせめて食べ物だけでもと思って無料で配っているのです。

しかしお弁当を作っている人も配っている人も職を失った人たちです。苦しい人たちが自分よりもっと苦しい人たちを助けているのです。

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泣けてきます。

無料でお弁当を配っている食堂はよく覚えておきます。コロナ騒動が収まって通常営業が始まったらその店にばっかり行きます。



パタヤの新型コロナ退治はあと一歩

タイは規制が厳しいですが、その甲斐あって感染者が激減しています。パタヤの毎日の感染者増加数は1人とか2人です。0のときもあります。

近々家電店の営業禁止が解かれ、5月1日からはより多くの業種が営業を再開できるかもしれないと伝えられています。パタヤはいい兆しが見えてきています。あと一歩です。

さてセカンドロードまでたどり着きました。

セカンドロードの食堂にも面白い発見

セカンドロード沿いの有名な食堂でも何やらやっています。ここでも無料のお弁当を配っているのかと思いきや、こちらは果物を売っていました。

コロナ規制下のパタヤ:kabutotai.net

さすが、考えたものです。現在パタヤでは食堂は営業禁止ですが、八百屋、くだもの屋はOKなのです。

ここは場所もいいので果物を店頭に山積みすれば目立ちます。何の宣伝も要りません。商品こそが一番の宣伝になるのです。折からパタヤは果物・野菜の旬を迎えました。

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安く売れば儲かるでしょう。日本の飲食店にもこの発想が必要です。

みんな一生懸命です。自分も苦しいのに人を助ける者、知恵を出して業種転換で金を作る者。

文句や不平不満ばかり言っている者はいません。



誰もいないパタヤビーチ

やっとパタヤビーチにたどり着きました。

砂浜に恐る恐る入っていきましたが誰もいません。

コロナ規制下のパタヤ:kabutotai.net

こんなに誰もいないパタヤビーチを見たのは初めてです。

そのうちに警察が来て注意されるのかもしれないと思いながら、しばらくビーチを歩いてみました。いくら歩いても人はいませんでした。

パタヤビーチ沿いの遊歩道には警告を発する警察のパトロールが

その後歩道を歩いていると、警察が乗った車が低速で近づいてきました。拡声器で何やら言っています。タイ語と英語で交互に話しています。英語の方の趣旨は次の通りです。

  • パタヤビーチのエリアは進入禁止です。
  • すべての活動は禁止されています
  • すぐにここから立ち去って家に帰ってください
  • お願いします

「Please (お願いします)」という言葉が目立ちます。要請なのでしょう。海岸は警察の管轄外なので法的には警察は要請しかできないのです。

警察の車はゆっくりと走り、そのうちに私の横まで来ました。警察が私の顔を見ながら上記の趣旨のことを話しかけるので、私は自分の胸を人差し指で指しました。すると警察は車を止めて

「はい、すべての人が対象です」と私を見ながら拡声器で言いました。



パタヤビーチで散歩をするのも駄目なのか

私は歩く格好をしながら、「散歩もだめですか」と聞いてみました。すると警察は

「このエリアは封鎖されています」と答えました。

私は道路を挟んでビーチの反対側の歩道を指差し、また歩く格好をしました。警察は

「はい、反対側の歩道はOKです」と答え、私が道を横断すると「サンキュー」と言いながら車をゆっくり進めました。

パタヤビーチの海とは反対側の歩道を歩くのはOK

私はそのままビーチロードの海とは反対側の歩道をソイ1まで散歩しました。

帰りも反対側を歩いてきましたが、ビーチ側を大勢のファランが悠々と歩いています。

セントラルパタヤまで戻ってきた時に、拡声器の声がまた聞こえてきました。さっきと同じ内容でしたが急に警察が大声を張り上げました。怒っているようです。



ファラン相手に怒りの声を上げたパタヤの警察官

私はビーチの反対側を歩いていたのでよく見えませんでしたが、どうもビーチ側に数人のファランが警察の警告を無視して歩いているようなのです。

少し歩くスピードを上げて警察の車に近づいてみました。警察の声は次第にエスカレートしてきています。

見えてきました。歩道に男女5くらいのファランが歩いています。警察の警告を無視しながら、時おり反論しているみたいです。警察の声は拡声器なので聞こえますが、ファランたちは何を言っているか聞こえません。警察と彼らのやり取りはおおよそこんな感じでした。

パタヤビーチをパトロールする警察官vsファランたち

警察「あなた達はどうして警察の警告を無視するのですか」

「※☓△」

警察「そこの黒いTシャツ、あなたです」

「※☓△」

警察「この国の決まりに従わないなら、さっさと自分の国に帰ってください」

「※☓△」

警察「この国を尊重しないなら、この国にいないでください」

※ここで沿道のタイ人から拍手があがる

「大きな声で※☓△」(反論しているようす)

※しばらくお互い沈黙して対峙

※ファランたちがしぶしぶ道を渡って反対側の歩道へ

警察「ありがとう」

そう言って警察はまたゆっくりと車を進めました。

以上が警察とファランたちの一部始終です。



日本の警官はここまでできるかな

日本にはファランとこんなやり取りができる警察はいるでしょうか。欧米人の前に出るとニヤニヤ、ペコペコするイメージしかわきません。

タイの警察は頼もしいです。

本当はビーチ側の遊歩道を歩きたいのですが、反対側の歩道でも我慢します。あと一歩でコロナ撲滅になるのでしたら。

これからもパタヤビーチの散歩は続けます。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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