タイに半年以上住まないならリタイアメントビザは要らないかも

かぶとたいぞうです。

タイのリタイアメントビザの有用性とコストに関する考察をしてみました。



今年の1月にタイのリタイアメントビザを取った

私は今年の1月に無事リタイアメントビザを取得することができました。

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業者に頼まず、申請はすべて自分で行ないました。巷で言われているほど大変ではありませんでした。いわゆる「袖の下」も一切使っておりません。

誰でも手順通りに手続きすればタイのリタイアメントビザは取得できます。

ただし、そこそこの英語力またはタイ語力が必要です。



タイのリタイアメントビザは有用

私はリタイアメントビザを持っているおかげで現在もパタヤに住んでいられるし、その気になればこのまま1年更新で何年でもタイに住み続けることができます。

ノービザでタイに来て、コロナ禍で帰れなくなり慌てて滞在の延長申請をした外国人がたくさんいましたが、私は平気でした。リタイアメントビザを持っていたからです。

タイのリタイアメントビザ:kabutotai.net

このようにリタイアメントビザはとても有用なものです。タイに長く住むなら取得したほうがいいと思います。

タイのリタイアメントビザの難点

ただし、ひとつだけ難点があります。それはタイの銀行に80万バーツものお金をずっと眠らせておかなければならないことです。

80万バーツと言えば、その時々のレートにもよりますが300万円近いお金です。



今は「見せ金」は使えない

以前は業者に頼んで見せ金を作り、口座残高証明を取るだけで良かったと聞いています。しかし現在は申請または更新の3ヶ月前及び3ヶ月後にイミグレーションまで通帳を見せに行かなければならなくなりました。そんな長期間お金を貸してくれる業者はいるでしょうか。いたとしたら結構な利息を取るはずです。

前後3ヶ月以外の期間は半分の40万バーツを常に銀行に預けておけばいいことになっていますが、私は面倒なので常に80万バーツ以上のお金を銀行に預けております。

もし300万円を米国株長期投資で運用したら

私は米国株の長期投資を行なっています。配当実績は税引き後で3.5%です。

もし仮にこの300万円を米国株の投資に使えば、年間10万5千円の配当を得ることができます。

いっぽう、私がお金を預けているカシコンバンクの普通預金の金利は現在年率0.5%です。年間1万5千円の金利です。定期預金にすると1%ちょっとの金利になるようですが、何かあったときに面倒なので普通預金のままにしています。



リタイアメントビザ維持の年間コストは9万円

さて、300万円を米国株で運用した場合と普通預金に入れたままにした場合とでは、9万円の差があります。

つまり、リタイアメントビザ維持の年間コストは9万円ということです。逆の言い方をすれば、リタイアメントビザの維持をやめれば年間で9万円浮くということです。

もしリタイアメントビザを持たなければ

タイはビザ無しでも1ヶ月の滞在が可能です。イミグレーションに申請すれば更に1ヶ月延長し、延べ2ヶ月の滞在が可能になります。

滞在延長の手続きはパタヤでもチェンマイでもやったことがありますが、とても簡単です。

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2ヶ月おきに帰国すればどうか

2ヶ月間タイに滞在して1回日本に帰り、すぐにまたタイに戻って2ヶ月間滞在すれば合計4ヶ月間タイにいれます。更にもう一回同じことをやれば合計6ヶ月間タイにいれます。

今は昔と違って航空券が安いので、先程計算した通り浮いた9万円があれば2往復ぐらいは楽にできます。

近隣国へ1度出てタイに戻るという、いわゆる「ビザラン」は認められなくなりました。しかし自分の国に帰るのは当たり前であって「ビザラン」とは見なされないと思います。

果たして6ヶ月以上連続でタイにいるか

私は昨年から日本に半年、タイに半年という生活をはじめました。この生活を何年か続けて慣れてきたら将来はタイに定住して、たまに日本に帰る生活に変えて行こうと計画していました。だからリタイアメントビザをとったのです。

ところが今年はたまたまコロナ騒ぎとなり、今回はもう既に8ヶ月もタイにおります。この8ヶ月の間、一度も日本に帰っておりません。

8ヶ月も連続してパタヤにいると、いくらタイが好きで暑いのが好きな私でも日本に帰りたくなります。



ずっとタイに居続けるのもけっこうしんどい

ホームシックみたいなものではありません。単純に体が慣れないのです。

私のように北海道で生まれ育った人間は南国にあこがれます。しかし体が寒冷地仕様なので、長く暑いところにいると支障が出てきます。

あせもが止まらなかったり、体中が痒くなったりします。それもしだいに慣れてくるのかもしれませんが。

せっかくリタイアメントビザを取得したが

せっかくリタイアメントビザを取得したのだからこのまま更新してずっと持っていようとは思います。しかし、もし年に4ヶ月、ないしは6ヶ月程度の滞在でいいのなら、リタイアメントビザを持たなくても先程の方法で充分だと思いついたのです。

私の場合だと北海道の冬を避けてパタヤで暮らしたいです。よって4ヶ月コースなら

  • 11月上旬にパタヤに来て
  • 1月上旬に札幌に帰る
  • 帰ったついでに札幌で2〜3日過ごして用事を済ましたり家族・友人に合う
  • 1月上旬ないし中旬に再度パタヤに移動し
  • 3月上旬ないし中旬に札幌に帰る

となります。

6ヶ月コースなら、最初の出発を9月上旬にします。

どういうわけか1月上旬〜中旬の札幌〜バンコクの航空運賃が安いのです。2月は高いので移動には向きません。

私はソンクランが嫌いなので、札幌はまだ寒いですが3月末までには帰国したいと思います。

いずれもコロナ禍が終わって飛行機が以前と同じように飛ぶようになってからのお話ですが。

ムリしてリタイアメントビザを持たなくてもいいという発想は、もしかしたらとっくにお気づきの読者のかたもいらっしゃるかもしれませんね。

以上、タイのリタイアメントビザの有用性とコストに関する考察でした。これからリタイアメントビザを取得しようというかたの参考になれば幸いです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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