かぶとたいぞうです。
今日は特に書くことが無いので、私が今住んでいるところの近くにある「篠路」(しのろ)というエリアについて書きます。
篠路は札幌市内にあります。北区の奥のほうです。古い町ですが、ここが信じられないくらいの田舎です。寂しげです。
交通機関としては、JR北海道の「篠路駅」がありますが、無人駅です。
JR篠路駅前は夜になると真っ暗
夜、街のほうからJRで帰ってくると、けっこう利用者がいます。もっと奥に「あいの里」という比較的新しい住宅街があるからです。
篠路で降りる人もそこそこいます。しかし篠路の駅を降りたらいきなり真っ暗。駅前には店も何もありません。まったく何もないのです。
タクシー乗り場にはタクシーの姿がなく、暗い道を歩くしかありません。
篠路駅で降りる人はたぶん駅の近くに住んでいる人なのだろうと思います。勝手の知っている人でなければ駅を出てうろたえると思います。こんな真っ暗な夜道をひとりで歩くのは男でも怖いです。
先日ススキノで飲んだ帰り、はじめて篠路駅を利用しました。夜の10時くらいでした。駅前から大きな通りに出るまで暗くて、男の私でも一人歩きは恐ろしかったです。道は真っ暗で開いている店も無く、ひとっこひとり歩いていません。
篠路駅は道東知床の中斜里駅よりさびしい
歩きながら、ふと、道東知床半島の根元にある、中斜里(なかしゃり)の駅前を思い出しました。かつてホクレン(北海道の農業団体経済連)の仕事をやっていたときに何度か利用しました。中斜里にはホクレンのビート(てんさい)製糖工場があり、私はそこでコンピュータシステム開発を手伝っていたのです。
中斜里の駅前も商店と食堂が1件ずつあるだけで、夜はほんとうに寂しげでした。しかし、ここ篠路は中斜里よりもっとさびしいです。
かつて農業が盛んだった篠路地区には古くからの農家が住んでおり、そのうちに住宅街として発達したのですが、今ではずいぶん寂れています。農業が盛んなころに立てられた駅舎は今の篠路の中心から少しそれており、夜は真っ暗なのです。
篠路の駅から少し歩けば、それなりに商業施設はあります。しかし、閉まるのが早く、夜になると明りも消えてます。
篠路の居酒屋やバー、スナック
ぽつん、ぽつん、と居酒屋とか場末のバー(いわゆるスナック)とかがあります。しかし入る気がしません。あまりいい雰囲気ではありません。いまだにチャームとかチャージとかを取っていそうです。ススキノで飲むより高くつくでしょう。それと篠路は昔からガラの悪い人たちがうろうろしている場所でもあります。
私は篠路からかなり離れた場所に住んでいるので、あまり立ち寄る機会はありません。しかし、篠路の外れにあるスーパーが我が家から比較的近く、歩いていけるので散歩かたがた買い物に行くことがあります。
散歩しながら篠路のさびれた町並みを見ていると、同じ札幌とは思えません。本当の田舎よりも、市内にある古い地域のほうが寂しげに見えます。
同じ古いでも南区の古さとは違う
札幌の南区にもそうとう古いエリアがあり、同じように寂れた建物やアパートなどもあるのですが、篠路のそれとは何かが違います。何が違うのか。
何が違うのかよく分かりませんが、やっぱり違います。
あえて言うと、南区の古いものは何となく文化の匂いがするのですが、篠路にはそれはありません。ただ錆びた匂いがするだけです。
本当に何もない、寂れた町を見てみたかったら、一度夜の篠路駅で降りてみるといいでしょう。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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