かぶとたいぞうです。
昨年くらいから、ここパタヤビーチや隣のジョムティエン・ビーチではこのような看板が目立つようになりました。
SMOKE FREE=タバコ吸い放題ではない
言うまでも無く「禁煙」看板なのですが、「SMOKE FREE」とあるので、SMOKE(タバコ)がFREE(自由)に吸えるのかな、と勘違いする日本人がいます。
よく見ると、SMOKEのOの字の中に禁煙を表すタバコと斜線の絵が描かれているので、禁煙だということは分かると思うのですが。
FREEの意味
我々日本人は、FREE=自由だと思っています。確かに、FREEには「自由」という意味もあるのですが、それ以外に、「何々の束縛から逃れる」「何々にわずらわせれない」というニュアンスがあります。転じて「不都合、邪魔などが無い」という意味にも使われます。また、「経済的な不自由が無い」と言う意味から「無料」という意味で使われることもあります。
ま、いずれにしても原意は「嫌なこと、わずらわしいこと、不都合なこと、などから逃れる、無関係でいる」ことがFREEの意味なのです。
ですから、たばこの煙という嫌なもの、不都合なものから逃れて無関係でいる=禁煙という意味になります。
こう考えると、最近良く使われる、「シュガー・フリー」(無糖)、チャイナ・フリー(中国製品、中国原材無使用)、などの意味もおのずと理解できます。
日本語で簡単に言えば「フリー○○」=「○○無し」と言うことができます。
FREE SEX(フリーセックス)の本当の意味
笑い話です。
かつて1960年代、米国で「フリー・セックス」運動が展開されてました。のちに日本にもヒッピー・ファッションと同時にその概念が輸入されてきました。その頃の多くの日本人は不勉強から「フリー・セックス」とは「SEXやり放題」「誰とでも自由にSEXする」ことだと思ったらしいのです。今の団塊の世代の人たちです。まことに恥ずかしいことです。
「フリー・セックス」のフリーは、前述の「わずらわしいこと、不合理なことから逃れる、無関係でいる」という意味です。○○無しです。
SEXの意味ですが、SEXの第一の意味は「性別」です。決して「性行為」ではありません。もともと性別の意味だったのが、転じて性行為の意味も持つようになった感じです。
飛行機に乗って海外へ行くと、国によっては入国カードを書かされます。タイ行きの飛行機の中でも配られます。カードの記入欄に「SEX」と書かれた部分があり、男性か女性かを選ぶのですが、ここでも日本人は性行為の相手は女性か男性かを選ぶのかな、と思う人がいるらしいのです。笑い話としても低レベルです。
話を戻しましょう。
「FREE SEX」とは、性別からの開放、つまり、男性とか女性とかという区別、あるいは、男性はこうあるべきだ、女性はこうあるべきだという固定概念、家族内での役割分担、ひいては社会的に求められるイメージなど(わずらわしいもの、不都合、不合理なこと)を排除し、男も女も無い、性別の違いの無い世の中を作ろうという運動でした。
決して団塊世代の人たちが夢見た「SEXやり放題」「ただでやれる」話とはほど遠いのです。
今でも当時の映画などを見ると「さすがフリーセックスの国、アメリカだ」とか、「スウェーデンはもっとフリーセックスを謳歌している」とかというヘンテコリンなフレーズがあって、思わす吹き出してしまいます。
それどころか、今でも「フリーセックス」でGoogle検索すると、なんとエッチな話ばかりです(ためしに今すぐ検索してください、笑えます)。
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今日はパタヤビーチの「SMOKE FREE」の話だったのですが、「FREE」の意味から転じて変な方向に話が行ってしまいました。まぁ、今日のブログは小話だと思って楽しんで頂ければ幸いです。そんな日もあっていいと思います。
さて、いたる所で「禁煙」、「嫌煙」が進んでいます。たばこ会社の株主としてはあまりうれしい話ではないのですが、これも時代の流れなのでしょう。
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ただし、パタヤビーチには道路脇に喫煙所がたくさんありますので、けっこう自由にタバコが吸えます。砂浜部分だけが禁煙なのです。みんな道端に座ってプカプカやっています。愛煙家のかたがた、心配ありません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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