かぶとたいぞうです。
色々な情報を組み合わせて考察すると、タイは来年の夏頃までは外国人観光客の受け入れをこのまま厳しく制限するようです。
なぜ来年の夏くらいまでか。それは新型コロナワクチンが国民に行き渡る時期を来年の夏くらいと計画しているからです。
アストロゼネカとワクチン契約をすすめるタイ政府
イギリスのアストロゼネカと契約を進めているようですが、アストロゼネカは治験をやり直しているようなので、もしかしたらワクチンの完成は遅れるかもしれません。
ただいずれにしてもタイはやることが徹底しています。
タイの徹底した新型コロナ対策
私は今年の7月までパタヤに住んでおりましたが、感染者がちょっとでも増えたら夜間外出禁止令、酒類販売禁止令、地域封鎖などを完全に遂行します。
一時は飲食店もすべて営業禁止にしていました。もちろん収入補償も補助もありません。
タイはコロナ撲滅に成功したが、経済は最悪
国境封鎖も厳しく、私のようにリタイアメントビザを持つ者でも、いちど出国したら二度とタイには戻れません。
おかげでタイ国内の感染者はほとんどいなくなりましたが、観光産業は全滅。多くのホームレスを発生させました。反政府デモがここまで拡大したのも無縁ではありません。
タイ政府の趣旨一貫した厳しさと勝算
タイ政府はたとえ多くの犠牲が出ようとも、新型コロナを徹底的に抑え、有効なワクチンあるいは特効薬ができてから経済を再開させようという方針です。その姿勢にまったくブレを感じません。
一時的に経済が疲弊しても、感染さえ食い止めればワクチン完成後の復旧は可能だという勝算があるのでしょう。
ブレブレの日本
いっぽう日本政府はGOTOをやったり途中でやめたり徹底できません。何もかも常に日和見です。11月からは、なし崩し的に外国人も入国させています。
日本政府の趣旨一貫性のない姿勢にふんまんやるかたない思いをつのらせている人たちもたくさんいます。
タイと日本、どちらが正解なのかは分からない
しかし、こればっかりは何が正解なのか最後まで分からないのです。
何が正解かは結果によります。後の時代が決めることなのです。
もしこのままタイが経済的に立ちいかなくなり、暴動が激化して政府が転覆したとします。そして多くの人が職を失い今よりひどい地獄を体験することになったとします。その間に世界は新型コロナの免疫を持つものが増えコロナの驚異が自然消滅したとします。そうなれば「タイのとった政策はまちがいだった」となります。
逆にもし世界のコロナ感染者が急激に増え、死者も爆発的に増えたとします。ワクチン開発が成功し民衆に届くまでに人口の10%が減り、多くの人が家族や友人、恋人を失ったとします。その間にタイでは死者がひとりも出なかったとします。そうなれば「タイのとった政策が正しかった」となります。
新型コロナのシナリオはどちらもあり得る
どちらもあり得るのです。今の段階ではどちらのシナリオも半々の確率であり得ます。
だからあまり批判的にならず、政策は政策として受け入れ、その中で自分なりの行動基準を守ればいいのではないでしょうか。
パタヤでの不自由な生活
コロナ禍のパタヤの生活を何ヶ月も体験した者として、一つだけ伝えたいことがあります。
今年の3月下旬から5月頃まで。蒸し暑いパタヤにて。
それはそれは窮屈な生活を強いられました。
夜は9時頃までには家に帰らなければ逮捕されるのです。酒は売っていません。もちろんビールも買えません。コンビニには酒がなく、しかも9時には一斉に閉まります。
部屋の電球が切れましたが買えません。食料品店以外営業禁止になったからです。
パタヤビーチはバリケードがなされ散歩は禁止です。隣のジョムティエンビーチも封鎖です。そもそもパタヤから出てはなりません。
息がつまります。飛び降り自殺する者が増えました。
つい半年前の私の実体験です。タイは今もそれほど変わらないと思います。
それに比べて日本は自由
それに比べて日本はどうか。
自由です。すべて自由です。自粛しようと思えばできるし、出歩こうと思えばそれもできます。
家でおとなしくしていようと思う人はそうするでしょう。でも外に出たくなったら夜中に外に出ても逮捕されません。あたりまえですが。
その当たり前が許されない社会を体験した人でないと、自由のありがたさは分からないと思います。
私は今の日本のやり方が必ずしも間違いだとは思っていません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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