かぶとたいぞうです。
「株価が下がったときは何か原因があるが、長期投資家はあまり気にしなくていい」
ずいぶん乱暴なタイトルですが、実際そうです。
経済が大きく落ち込んで、株価全体が低迷している時は別ですが、平時に特定の銘柄の株価だけが急に下がったのなら、当然なにか株価が下がる原因があったのです。あたりまえです。
何かの事件で株価が急落する時がチャンス
集団訴訟、M&A、その他何らかのトラブルや事件があった場合が多いです。
業績が下がって株価が下がる場合はそんなに急激には下がりません。予め悪い四半期決算を織り込んで、少し前から徐々に下がるからです。
しっかりした優良企業なら、平時にもし株価が急落しても、あまり気にする必要はありません。逆に言えば、優良企業は何かなければ株価が下がらないので、むしろ何かあって株価が下がったのなら買う好機です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価急落
以前ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)の株価がいきなり下がったことがありました。JNJの株を買いたかった私には好都合でしたが、あまりにも急に株価が下がったので、何があったのか気になりました。
調べてみると、JNJが販売している「ジョンソン・ベビーローション」からアスベストが検出されたというリーク記事が米大手新聞に掲載されたことが原因のようでした。その記事を読んで、一部の株主が慌てて売ったようです。
確かにショッキングな事件だが
確かにショッキングな事件です。しかしアスベストはパウダーの主原料であるタルクと同じ地層から採取するので、以前からアスベストの混入は多少はあり得ると言われていたのです。
それに、JNJの売上の大半は医薬品と医療器具です。ベビーパウダーの売上の割合は、全体から見ればほんのわずかでしかありません。だからそれほど驚くような話ではありません。
事件をチャンスとみてJNJ株を買った
買うチャンスと見た私は、その時JNJの株を果敢に買いました。
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その事件のおかげで私はJNJの株を結構安く買えました。その後落ち着きを取り戻した株式市場でJNJの株価は何事もなかったかのように回復したことは言うまでもありません。
その後もJNJの株が下がったことがありました。「またアスベストかなんかだろう」と思った私は、こんどはよく調べもせずにJNJの株を買いました。後て調べてみたら案の定アスベスト問題の再燃と集団訴訟が原因でした。
今年の2月にはペプシコの株が下がった
今年の2月後半にペプシコの株も下がった時期がありました。業績は良いのに変な話です。何かあるのだろうけど別にいいやと思って私はペプシコの株を買い足しました。
機関投資家など大手投資家が、何らかの情報をつかんでペプシコの株を売ったのでしょう。ビヨンド・ミートとの提携話に関係しているのかもしれません。
情報の先取り競争では大手にかなわない
情報を先取りして投資判断をするという分野は大手投資家にはかないません。私たち個人投資家はそんな情報収集や分析をしても振り回されるだけです。私達が速報をキャッチした時は、すでに一周遅れの情報なのです。あまり役には立ちません。
デイトレーダーみたいな短期売買で儲けようとしている人たちには重要なニュースでも、私たち長期投資家にはあまり重要でないニュースが多いのです。
信じた会社ならば、株価が下がったら買う
私はペプシコを信じているので安ければ買うのみです。結局2月は130ドルくらいで何回か買いました。その後ペプシコの株価も回復して今は140ドルを超えています。
繰り返しますが、優良株が下がるときは何かあった時なのです。だから下がるのです。
でも、そんなときでなければ優良株を割安で買えるチャンスはないのです。
なにか事件があって、みんながヤバイなと思って、いち早く売り抜けようと思ったその時が絶好の買い場なのです。
普通の感覚なら買えないかもしれませんね。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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