かぶとたいぞうです。
悪い円安はやっぱり今後も続くかもしれないと日増しに思うようになりました。
そもそも円は以前からユーロやスイスフラン、ポンドなどに対して、ずっと下がり続けていました。しかし、米国の金融緩和でドルも一緒に下がっていましたから、対ドルでしか為替レートを見ないほとんどの日本人には、それほど円が下がっているようには見えていなかったのだと思います。
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一緒に下がっていたドルが「いち抜けた」
それがここに来て米国が「いち抜けた」と言って金利を上げることを示唆し、欧米の殆どの国が金融正常化の動きを示す中、日本だけが未だに異次元の金融緩和とゼロ金利を続けるので日本円だけが落ち込んでいるのです。
ドルは120円、150円と
現在は1ドル114円くらいで落ち着いています。しかし今後は1ドル120円、150円と徐々にドルは上がっていく(円は下がっていく)かもしれないと思います。
世界経済は複雑です。将来のことは誰にも分かりません。もちろん私にも分かりません。しかし、予想するわけではないのですが、悪い円安は続くような気がしてならないのです。
だって円が上がる要素は何もないのですから。
「有事の円」はもう聞かなくなった
昔は「有事の円」と言って、ひとたび戦争でも起これば円が買われました。しかし今はそんなことを言う人はいません。きっと今の日本円はリスクヘッジにはならないのでしょう。
今の日本には輸出で儲かっている会社はない
20年ぐらい前までは、円安は輸出に有利だと言って歓迎されました。しかし今の日本には輸出で儲かっている企業はほとんどありません。大メーカーほど工場を海外に移転しました。
インバウンド景気もない
コロナ禍の前は、安い日本を爆買いする外国人観光客によるインバウンド景気に湧いていました。しかし今はコロナで観光客は来ません。
円安になっても良いことは何もないのです。
円安は国民を苦しめるだけ
むしろ日本人の円資産が目減りし、輸入品の物価が上がり国民の生活が苦しくなるだけです。
私が以前から使っていた「悪い円安」という言葉も、最近はいろいろな人が使うようになってきました。言葉として定着してきたようです。
円安が国益につながらないことを認識する人が増えてきたのでしょう。
1ドル112円台で買っておいて良かった
虫の知らせといいますか、1ドル112円台の時に80万円分ドルを買いました。SBI証券の米国株口座に残っているドルと足して、2ヶ月分の「円コスト平均法」による定期買いに備えたのです。
その時は「112円とは高いな」と思ってしぶしぶ買ったのですが、今思えばいいタイミングで買いました。
2ヶ月後の対ドルレート
これで2ヶ月くらいはしのげます。しかし2ヶ月後、つまり12月のドルは一体いくらまで上がっているのだろうと考えると不安になります。114円台でもいいから今のうちにもっと買っておいたほうがいいのかもしれないという気持ちがよぎります。
だって円が上がる要素は何もないのですから。
日本政府は国民を苦しめる円安を喜ぶ
日本政府は円が上がったら積極的に介入するのに、円が下がっても介入はしません。
どうしてか私には分かりませんが、日本政府は円安になると喜ぶのです。今でも安い円は国益だと信じているようなのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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