かぶとたいぞうです。
生活習慣、行動習慣、というものは恐ろしいものです。
節約でも贅沢でも、それを続けていると、それが当たり前のように感じてきます。そして習慣となるのです。
パタヤで身に付けた節約習慣
例えば、私は去年、パタヤで節制生活をしていました。
まだ年金を受給する前だったし、コロナ禍で、いつ日本に帰国できるか分からないという緊張感もありましたので色々考えて節約していました。
特に毎日使う水は大事にしていました。
タイの水事情
ご承知の通り、タイでは水道水は飲めません。
1.5リットル入りのペットボトルの飲料水は、一番安いものでも1本7バーツ(23円)もするので、なるべく安い自動販売機の水を汲みに行って、それを大事に使っていました。
昨年の夏に日本に帰国して、日本では水道水が飲める喜びを感じました。そして日本でも水道水を大事にし、無駄に使わないように気をつけました。
日本でも水道水を大事に使った
食器を洗う時や、シャワーを浴びる時なんかも、「この水は本当は飲める水なのに、自分はすごく贅沢な使い方をしている」と感じていました。
使う時だけ出して、使い終わったらすぐに蛇口を閉めました。
お米を研ぐ時も、研いでいる間は一度蛇口を閉め、水を切ってからまた蛇口を開けてゆすぎの水を入れました。
それらが完全に習慣化するまでにはけっこう時間がかかりましたが、どうにか身に付きました。
時が経ち水のありがたさを忘れる
ところが、時間が経ち、水のありがたさを忘れます。急いでいる時とか、肌寒い時なんかは、つい熱いシャワーを出しっぱなしにして体を洗ってしまい、いつの間にかそれが当り前になっているのです。
「はっ」と気づいたからいいものの、気づかなかったらそれが習慣になってしまうところでした。
節約習慣は時間がかかるが、贅沢習慣は簡単
節約行動を習慣化するのには時間がかかりますが、贅沢行動を習慣化するのは簡単です。あっという間です。
贅沢行動は楽だからです。
水道水を大切にする以外にも、電気をこまめに消す、不要な照明は点けない、見てないテレビは消す、パソコンをつけっぱなしにしない、暖房をつけっぱなしにしない、寒い時は室内でも厚着をする、余熱を上手に利用して調理をする、外食やテイクアウトなどを控えて自分で料理を作って食べる、無駄なものは買わない、などなど、常に自分をチェックして、少しでも贅沢行動に傾いてきたら「はっ」と気づかなければなりません。
「リベンジ消費」?
世間では「リベンジ消費」だとか言って、無理に消費を喚起しようという動きがありますが、騙されてはなりません。
リベンジとは、仕返しのことです。消費したくて消費したくてウズウズしていたのに、コロナ禍でお金を使う場所がなくて腹を立てていたので、この機会にジャンジャン金を使って仕返しをしようという意味なのです。
消費はたしかに楽しい
たしかに消費するという行動は楽しいです。子供にお小遣いをあげれば、すぐに近くのお店に走って、何かくだらないものを買ってきます。それが欲しかったわけではありません。お金を使うこと自体が楽しいからです。
大人になってもその楽しさが忘れられず、服やアクセサリーなどを爆買いしたり、飲み屋でお金をばらまいて散財する人がいます。私もかつてはそうでした。
足ることを知れば節約もまた楽しい
しかし、足ることを知り、清貧の思想を会得するようになると、節約生活も楽しいのです。
心が十分に足りていると感じているので、欲しいとも消費したいとも思いません。
また、消費をしないことは、環境にも良く、世の中に役立つことだと実感できるのです。だからリベンジ(仕返し)する必要なんて全く感じないのです。
節約は財布にも地球環境にもいい
これからの世の中はどんどん厳しくなると思います。生活防衛の観点から、節約行動を習慣化して、質素な生活をおくることをおすすめします。
また、みんなが節約すれば、地球環境保全の観点でも、石炭火力発電所を潰したり、包装資材を廃止する以上の効果があると思います。
私もますます節約に心がけます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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