かぶとたいぞうです。
最近は「悪い円安」という言葉もずいぶん定着してきました。
しかし、輸出業が少なくなった今の日本では、円安には悪い面ばかりが目立ち、いったい良い面など有るのだろうかと思う人のほうが多いのではないでしょうか。「悪い円安」とわざわざ言うまでもなく、円安はすべからく悪いと私は思います。
日本政府は円安を歓迎しているようだ
ところが政府は円安を歓迎しているようです。新総理と日銀総裁が会合して、このままマイナス金利でいこうと合意したのですから。
円安が進むと、輸入品の値上がりをきっかけに政府待望のインフレが起こります。インフレは物価が上がり貨幣価値が下がりますから、貯金を持っている人は財産が目減りし、そのぶん借金を抱えている人の借金も実質目減りします。
つまりインフレになれば(固定金利で)借金をたくさんしている人ほど喜ぶのです。
日本政府はインフレを起こしたがっている
今の日本で一番借金を抱えているのは日本政府です。
ハイパーインフレでも起きれば労せずに国債などの借金が何割も減ります。物価が2倍になれば国の借金は実質半分に減ります。
文字通り、国民の貯金で国の借金を穴埋めする作戦ですが、そんなことをしたら国民は困窮します。
日本人には地獄が待っている
貯金をうんと持っている人は、貯金(の価値)が半分になった、で済むでしょう。しかし貯金すらない人たちにとっては地獄です。
中学生、高校生のころ、日本史で「天保の大飢饉」を学びました。きっかけは天候による凶作ですが、江戸幕府は民衆から税金を搾り取るだけ搾り取り、物価は上がるわ食べ物は不足するわで多くの民、百姓が餓死しました。その数は何十万人とも何百万人とも言われています。
歴史は繰り返されるのか
若い私はこう思いました。
「昔の為政者はひどかったんだなぁ。自分らの地位を守るために民衆は死んでもいいと思っていたのかもしれない。それに比べると現代の人間は幸せだ」
しかし日本はこのままで行くと歴史を繰り返すかもしれません。
江戸幕府はたび重なる飢饉と重税、反乱、打ちこわしの弾圧で人心を失い、結局は幕末の志士によって倒されるのです。
1ドル115円目前
数日前、日本円は対ドルで1ドル115円近くまで下げました。
為替トレーダーの多くが115円の少し手前で自動売買オプションを設定していたので、あわや115円超えは実現しませんでしたが、趨勢としては円安に間違いなく、今後も円安は進むでしょう。
石油の備蓄を放出しようが、貧困者に10万円配ろうが、円安を放置すればいずれ物価がどんどん上がります。日本は輸入大国なのですから。
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ドル資産に移す速度を上げようか
私は今「円コスト平均法」で毎月50万円分の米国株を買っていますが、少しピッチを上げて早く日本円を米ドル、米国株に移したほうがいいような気がしてきました。
米国株を買うタイミングがなかなか見つかりませんから、とりあえず米ドルだけ買って、SBIネット銀行の外貨預金に寝かしておいてもいいかもしれません。
ドルを買うタイミングが難しい
昨日はとりあえず1ドル114円で50万円分買いました。
ドルはどうせ米国株を買うのに使います。買っておいても無駄にはなりません。もっと一気に買ったほうがいいのか、それとも少しずつがいいのか、悩むところです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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