早期リタイア(FIRE=早期に経済的独立)を実現するための逆転の思考法

かぶとたいぞうです。

早くリタイアするにはどうしたら良いかと考えている人は多いのではないかと思います。

そして、多くの人は、安心してリタイアするためにはお金がいる、だからお金を稼ぐ、お金がたまったらリタイアする、と考えているのではないかと推察します。



お金を貯めてからリタイアするのでは、いつまで経ってもリタイアできない

しかしその方向だと、いつまで経ってもリタイアできない人が多いのではないでしょうか。そしてリタイアする前に死んでしまうのではないかと思うのです。

なぜなら、老後の安心を貯金(ストック)で担保しようとするなら、いくらあっても足りないからです。1億円ぐらいあっても足りないでしょう。

1億円あっても早期リタイアには足りない

貯めたお金がどんどん減っていくのを見るのは精神的に耐えられません。

例えば50歳で1億円を貯めてリタイアしたとします。90歳まで生きるつもりで、70歳になった時に予定通り預金残高が半分の5千万円になったとしたら、安心でしょうか。

まったくお金のない人から見れば、5千万円でも十分安心かもしれません。しかし、1億円を持っていた人が、残高が5千万円になったのを見ると、気が狂うほど心配になると思います。そして70歳になってからまた働きだすかもしれません。本末転倒です。



どうしたら早期リタイア可能なのか

ではどうしたら良いか。

発想を変えて、お金のかからない生き方、収入の範囲で生きるやり方を考えるのです。

お金のかからない生き方、収入の範囲で生きるやり方のヒントはいくらでもあります。

お金のかからない生き方、収入の範囲で生きるやり方のヒント

  • 60歳を超えた人なら、年金を繰り上げ受給し、生活レベルをうんと下げる。
  • 米国株に投資し、配当内で低レベルな生活をする
  • タイなど物価の安い国で生活する
  • 田舎や郊外の家賃の安い場所で暮らす
  • 同じ志を持っている人と共同生活する


あなたは1ヶ月7万円で生きられるか

工夫して1ヶ月7万円で生活することができない人なら、早期リタイアなど考えないほうがいいかもしれません。

たとえ余裕があっても、その気になれば1ヶ月7万円以内で生活できるという自信があればこそ、早期リタイアに踏みきれるのです。世の中、何があるか分からないからです。

もう1万円多く稼ぐのではなく、もう1万円安く生活する

もし年金や配当などの収入が6万円なら、もう1万円多く稼ぐのではなく、6万円以内で生活できる方法を考えます。

今でも江別や石狩、美唄など、札幌近郊の地域では6畳にキッチンがついて2万円以内のアパートがいくらでもあります。市営住宅を抽選で当てるともっと安く暮らせます。贅沢をしなければ6万円以内で暮らせるのです。

タイのチェンマイには1ヶ月1万円程度のアパートやコンドミニアムがあり、1ヶ月5万円で暮らしている日本人を知っています。

だから、その気になれば人一人生きていくのにそれほどのお金はかかりません。



家のローンや未成年の子供がいるなど、まだまだお金が必要な人は早期リタイアしてはならない

しかし、家などのローンがある人、成人前の子供がいる人などはそれらが終わるまではリタイアは無理でしょう。と言うか、リタイアするべきではありません。

また、持ち家でもないのに、いい家に住みたいと思っているような人は一生働いたほうがいいと思います。家賃は固定費の最たるものですから、そこを下げられない人は生活レベルを下げるのは無理です。

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早期リタイアをする上で大事なポイントは3つです。

1.ストックからフローの発想へ

1つ目は、貯金(ストック)を削って生きるのではなく、稼ぎ(フロー)の範囲内で生きること、そしてできればそのフローが次第に大きくなり、生活レベルが徐々に豊かになることです。

増配期待の高い米国の優良株に長期投資して、配当収入の範囲で生活し、その配当収入が増配でだんだん増えてゆくというのは好例です。元手が減らないのでいつまでも安心です。



2.生活レベルを思いっきり下げる

2つ目に大事なのは、生活レベルを思いっきり下げることです。

早期リタイアをしたいのなら、たとえ1億円の貯金があろうが、毎月50万円の収入があろうが、一度1ヶ月7万円の生活を体験することを強くおすすめします。

早期リタイアをする上でその体験こそが一番大事だと私は思います。揺るぎない自信がつくからでです。生活レベルを上げることは誰でもいつでも簡単にできます。

3.現場仕事から遠ざかる

そして3つ目のポイントは、もし本当に早期リタイアをしたいのなら、現場仕事を一切持たないことです。早めに現場仕事から遠ざかることをおすすめします。

現場仕事とは、特定の場所に行かなければならない仕事のことです。

ネットでできる仕事、手紙や電話でできる仕事ならOKですが、たとえ打ち合わせでも、客先でも、どこか特定の場所に行かなければできない仕事はたとえ給料が高くても早めにやめたほうがいいです。



毎月10万円の現場仕事より、毎月5千円のネット仕事を

毎月10万円もらえる仕事でも、どこか特定の場所に行かなければならない仕事ならお断りし、毎月5千円でも、インターネットだけで完結する仕事なら受ければいいです。

そもそも現場仕事をもっていると時間と場所が拘束され、自由とは程遠いですからリタイアした意味がありません。たとえセミリタイアでも、現場仕事に依存しているうちは完全リタイアの実現は無理でしょう。

私がノマド生活する理由

私は夏は札幌、冬はタイで暮らしてきました。今はコロナ禍なので冬はタイの代わりに沖縄に行っています。

いわゆるノマド生活ですが、趣味やファッションでノマドをやっているのではありません。必要だから生活の場所を移動しているのです。



札幌の冬は寒いし灯油代がかさむ

夏の札幌の一軒家は涼しいし快適で畑では野菜が採れます。生活費が浮きます。

しかし冬の札幌の一軒家は寒いし冬の暖房代がかさみます。特に今年の灯油代は大きいです。

タイや那覇の冬は温かいし、工夫すれば札幌の冬の生活費より安く済むのです。

また、私は冬になるとうつ病になる「冬うつ」です。冬はその治療をかねて温かいところに移住しているのです。

現場仕事を持っていないからノマドができる

そんな遊牧民的生活も、現場仕事を持っていないからこそ可能なのです。ブログや原稿は、札幌でもパタヤでも那覇でも書けるのです。

そしてその遊牧民的、あるいは渡り鳥的生活が私にはぴったりなので、早期リタイア生活に飽きがこないし充実しているのです。



私はお金があったから早期リタイアしたのではない

私はお金があったから早期リタイアしたのではありません。今もお金が十分あるから仕事をしていないのではありません。

ただ、1ヶ月7万円くらいで十分暮らしていける技が身について、しかも1ヶ月7万円以上の収入があるから安心しているのです。

早期リタイアを実現する上で私が実際に努力したのは、米国株の長期投資で安定した配当を得る仕組みを作ったことと、僅かな金額ですが、ネット完結の原稿収入を得られるようにしたことだけです。

現場仕事は選ばなければ結構あるしお金にもなるので、ついつい入れたくなります。でもそれを入れてしまうとリタイアから遠ざかるので、入れないようにしました。これもある意味では努力したことと言えるかもしれません。

早期リタイアを考えている人のヒントになれば幸いです。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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