【P&G:プロクター・アンド・ギャンブル】配当率が低くてもP&Gの株を買うわけ

かぶとたいぞうです。

私は今、P&G:プロクター・アンド・ギャンブルの株を盛んに買い増ししています。

P&Gの株価は昨日の終値で159.54ドル。1株あたりの配当は3.48 ドルなので、配当率は税引き前で2.16%にしかなりません。

昨日は株価が下がってこの配当率なので、いつもはもっと配当率が低いのです。



以前はP&G株は投資対象外だった

以前、私はP&G株は投資対象外にしておりました。配当率が低すぎるからです。裏を返せば、株価が高すぎるからとも言えます。

こんな配当率の低い会社の株を誰が買うのだろうと思っていました。

5年前にP&Gを査定したときの資料が残っています。

財務分析結果も市場分析結果も良好でしたが、株価が高すぎるという判定で投資対象になりませんでした。

配当率2.86%のP&G

その時のデータを見ると、2017年当時、P&Gの株価は1株94.4ドルでした。1株の配当は2.7ドル、配当率は2.86%でした。

思えば現在(2.16%)より配当率が高いのですが、当時の私は、税引き前配当率が3%未満の株は投資対象外と見なしていたのです。



いつまで待ってもP&Gの配当率は3%を超えなかった

でも欲しい株だったので、常に株価を見ていました。そして配当率が3%を超えたら買おうと狙っていました。

しかしいつまで待ってもP&Gの配当率が3%を超えることはありませんでした。

しかし、ここに配当率のマジックがあります。

配当率のマジック

もし5年前にP&Gを94.4ドルで買っていれば、現在の1株あたりの配当は前述の通り3.48ドルなので、買った時の株価に対する配当率=取得価格配当率(YOC)は3.69%になっていたのです。

配当を年々上げていく(増配する)会社の株は、たとえ現在の配当率が低くても、何年か経てば取得価格配当率(YOC)は上がっていくのです。

(逆に言えば、現在の配当率がいくら高い株でも、減配するような会社は株価が下がり、さらに配当率が上がって見えますが、YOCは次第に下っていきます)



P&Gの取得価格配当率(YOC)は上がる

P&Gは毎年増配する会社です。株価が多少高くても(=配当率が低くても)いずれ取得価格配当率(YOC)が上がることをみんな知っているのです。だからP&Gの株価はどんどん上がっていき、いつまで経っても時価に対する配当率は低いままなのです。

換言すれば、人気のある会社の配当率は低いとも言えます。

私はそんなことをずっと後で知りました。

P&Gの株を増やせば配当率は一時的に下がるけど

現在私の持っている株の合計取得価格配当率(YOC)は5%を超えています(税引き前)。だからP&Gの株を増やせば増やすほど、一時的に合計取得価格配当率(YOC)は下がります。

しかしもう5年も経てば、合計取得価格配当率(YOC)はぐっと上がっていることでしょう。



配当が増えていくのは嬉しい

配当が増えていくというのは嬉しいことです。

貯金にはわずかながら金利が付きますが、金利が増えることは滅多にありません。

アパート経営をすれば家賃が入りますが、アパートが古くなれば古くなるほど家賃は下がっていきます。

株は株価自体が上がることもあれば下がることもあります。でも優良企業の株であれば、配当が年々上がっていくのです。

下っていく年金受け取り額を補える

年金の受け取り額は今後次第に下がっていくでしょう。でも、P&Gのような毎年増配する会社の株を一生持っていれば、配当が年々増えていく夢を見ることができるのです。

1ヶ月に使える生活費が、3千円、5千円、1万円と次第に増えていくのです。



安心

歳をとればとるほど、ほんのちょっとずつ贅沢ができるようになるのです。

あるいはインフレで生活が厳しくなる中で、少しは安心できるのです。

だからP&Gの株は現在の配当率が低くても私は買い増していきます。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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