かぶとたいぞうです。
昨夜は久々に米国株が上がりました。やっぱり下がり続けるといつかは上がるものです。
昨夜の終値は前日比で、NYダウが+1.40%、S&P500は+1.83%、ナスダックは+2.14%、かぶとたいぞうポートフォリオは+1.13%でした。
ドルも一時145円に到達しそうになりましたが、その後少し下がって、当稿執筆時点では144円台前半に落ち着いています。
昨夜なぜ米国株が上がったのか
次回9月のFOMCで、0.75%の利上げをするのではないかとの憶測で、昨夜の米国株は寄り付き後は続落しました。しかし、その後徐々に上昇しました。
上昇の原因は、NY原油先物が1月来の安値を更新したこと、長期金利が低下したことなどです。
なぜ米国の金利が下がったのか
FRBのブレイナー副議長が「過剰な利上げはリスクがある」と発言したことや、地区連銀経済報告(ベージュブック)で7月以降の経済活動が横ばいと下方修正されたこと、物価上昇ペースも鈍化していると報告されたこと、なども金利低下に拍車をかけ、ナスダックなどのグロース株、ハイテク株相場を一段と押し上げたようです。
簡単に言えば、今まで下がり過ぎていたのでちょっと値を戻したということ
と、色々理由は挙げられますが、簡単に言えば、今まで下がり過ぎていたのでちょっと値を戻したということです。
米国株は黙って下がり続けるほど弱ってはいないということです。
でもこのまま米国株が逆転上昇するような気はしません。
ドルのほうがもっと上がっている
いっぽう、円は下がり続けています。(ドルは上がり続けています)。株価の上がりよりドル/円の上がりのほうが顕著と言ってもいいでしょう。
昨日はあわや145円を超えるかという場面がありましたが、わずかに届きませんでした。それでも現在144円台なので、ここ数日で何円も上がっています。
タガがはずれたか
昨夜は米国の金利が下がったにも関わらず、円がここまで下がったということは、もうタガがはずれてしまったのかもしれません。
昨夜たまたまテレビニュースを見ていたら、鈴木財務大臣がインタビューで、急激な円安に対して「必要な対応をとる」と答えていました。
鈴木財務相「必要な対応」の中身
記者が具体的にはどんな対応なのか尋ねると「必要な対応は必要な対応ということです」と、なんとも歯切れの悪い回答でした。
きっと打つ手がないのでしょう。介入しようにも米国は協調しないと思います。
1ドル200円になっても誰も驚かない
このままサンドバッグのように一方的に叩かれ続け、150円、160円とジリジリ下がっていく(ドルが上がっていく)ような気がします。
いや、200円まで行っても誰も驚かないでしょう。
政府は何もしないし、できないのですから。
政府関係者はとっくに自分や身内の財産をドルに替えていたりして
もしかしたら、こうなることを分かっていて、官僚、閣僚、政府関係者、要人など、偉い人たちは皆とっくに自分や家族、親戚の財産をドル資産に替えていたなんてことはないでしょうか。
日銀も今や米国債や米国株をいっぱい持っているので、黒田総裁はむしろ含み益が拡大していると喜んでいるのではないでしょうか。
困っているのは日本円の預貯金しか持たない一般庶民です。
パニックが起きたら
ここに来て危機感を持った人たちが、こぞって銀行預金をドル預金に替えていったら、さらに一気に円安が進むかもしれません。
そうなったらもうパニックです。鈴木財務大臣はますます狼狽するでしょう。
なんかそんな方向へ進んでいるような気がしてなりません。
誰が得をするかを考えれば分かる
円安になれば輸入品が値上がりして物価が上がります。物価が上がって金利を抑えれば、いったい誰が得をするのか。
借金をいっぱい抱えている人です。
いま日本で一番借金を抱えている人は誰か。
それを考えたら分かりますよね。
鬼の手
とうとう政府は国民の預金で国債(借金)を減らすという鬼の手を使う決心をしたのかもしれません。
財政を健全化するには、もう他に手はないのでしょう。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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