家の壁の壊れた換気口に作られた小鳥の巣からヒナ6羽の救出劇

かぶとたいぞうです。

引越しして本格的に住み始めた一軒家。前から壁の換気口が壊れていたので、昨日は業者を呼んで全て新しい物に取り替えてもらいました。

取り替える前は、プラスティックが割れて、穴があいていたのです。

壁の換気口



昨日のお昼ごろ、工事が終わって業者が帰りました。



壁の中から小鳥の鳴き声が

夕方、私は1階の和室で引越し荷物の整理などをしていました。すると、取り替えたばかりの換気口の中から小鳥の鳴き声が聞こえてくるのです。それもヒナの声らしいのです。

庭に出てみて、庭木のほうから聞こえてくるのか、壁の中から聞こえてくるのか確かめました。明らかに壁の中から聞こえてきます。

換気口の壁の中に小鳥の巣が作られていて、そうとは知らず、そのまま新しい換気口でふたを閉めてしまったようです。

そのうち暗くなってきました。昨夜は気になっておりましたが、夜も遅いので翌朝業者に連絡することにして寝ました。

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そして今朝、業者に事情を話し、とにかく来てもらうことにしました。業者は来るのはお昼ごろになると言います。私は待ちきれず、部屋の中から換気口を開けて壁の中を鏡で覗いて見ました。

やはり壁の中にヒナが

すると壁の断熱材の間に元気なヒナが数羽、口を大きく開けてピヨピヨ鳴いているではありませんか。腹を空かしているのでしょう。

私はとっさに即席の巣箱を作りました。さいわい引越しの直後だったので、ダンボール箱は豊富にあります。

そして、庭に出て、庭の木に即席の巣箱を紐で頑丈にくくりつけました。

庭木に作った巣箱

ヒナの大きさから見て、巣立ちまではそれほど時間はかからないと思いました。ダンボールの巣箱で充分でしょう。



ヒナ3羽を救出

部屋に戻り換気口から元気なヒナを3羽手づかみにして救出しました。そして、庭木にくくりつけたダンボールの巣箱に移しました。

巣箱の中のヒナ

ヒナはもう1羽いましたが、壁の奥のほうにいて、捕まえられませんでした。

もう1羽の救出は、業者が来るのを待ってからすることにしました。

業者を待つ間、私は自分が作ったダンボールの巣箱が気になりました。親鳥は果たしてヒナに気づくでしょうか。餌を与えてくれるでしょうか。

居間から庭をしばらく見ていましたが、親鳥は巣箱に近づく様子はありません。

ヒナを部屋の中から救出し、玄関から外へ出したので、親鳥はそのヒナが自分のヒナだとは気づいていないのかも知れません。

以前、鳥獣保護団体の人から、「ヒナを運ぶ時は、親鳥が空から見ているので、常に親鳥にヒナを見せながら運ばなければならない」という話を聞いたことがあります。

業者が来たら、もう1羽のヒナを家の外から救出して、親鳥に充分見せてから巣箱に移そうと思いました。

お昼になって業者が到着しました。事情を説明してさっそく残りのヒナの救出を始めました。

業者は午後から大事な仕事が入っていたにも関わらず、面倒くさがらず対応してくれました。

なかなか救出できないもう1羽

業者が外から換気口を外し、壁の中を覗いてみると、確かに壁の奥のほうにヒナがもう1羽入っていました。それが奥過ぎてなかなか捕まえられません。

業者は私に、壁の中のウレタンや断熱材、木材を切っても良いか、と聞きました。私は「お願いします」と言って許可しました。どうせ古い家です。多少切っても関係ありません。

壁の中のウレタンや断熱材、木材をバンバン切りながら、業者は奮闘しましたが、ヒナには手が届きません。私も家の中から換気口を開けて、カガミを差し出したり、懐中電灯で明るくしたりして手伝いましたがヒナは奥のほうにいて手が届きません。

ヒナを殺してもいいなら、何かではさんで強引に引っ張り上げれば済みますが、ヒナをどうしても生きたまま救出したかったのです。

さらに壁の中の木材をどんどん切りながら隙間を開け、奮闘すすること3時間。



残り1羽を無事救出

よやく奥のほうに挟まったヒナを無事に救出することができました。ヒナは元気に暴れていました。無事救出です。

私は業者からヒナを受け取り、上のほうの木の枝からずっと様子を見ていた親鳥にヒナをよく見せて、ゆっくり巣箱に移しました。

ヒナを巣箱に移した時、業者が「あ、もう1羽いる、いや、あれ?、あ、もう2羽いる」と叫びました。

奮闘さらに30分、残りの2羽も無事に救出し、心配そうに見ている親鳥によく見せてからゆっくり巣箱に移しました。

最初に私が救出した3羽と合わせて計6羽のヒナがダンボールの巣箱に入りました。

午後の仕事をキャンセルしてまで付き合ってくれた業者には、よくお礼を言って、手土産を渡して帰っていただきました。

その後、私は居間からずっと庭木の巣箱を見ていました。はたして親鳥はヒナの面倒を見てくれるのか。

親鳥が口に何かの昆虫をくわえて巣箱に近づきました。近づいては離れます。それを繰り返しながら、だんだんと間合いをつめています。

親鳥はとても慎重です。1時間くらいかけて、今ようやく巣箱の入り口に乗っかりました。(かなりデジタルズームで拡大したのでぼんやりです)

写真で見ると、すずめのようにも見えますが、モズのような小鳥だと思います。

巣箱に乗った親鳥

親鳥のヒナ認識も成功

その後もヒナ鳥の両親は、つぎつぎと餌を口にくわえて巣箱の中に入っていきました。

ヒナも元気よく鳴いています。

めでたし、めでたし。

こんなことにほぼ1日費やすことができるのも、早めにリタイアしたお陰だと満足しています。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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