かぶとたいぞうです。
昨日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)より配当が入りました。前回は1株あたり(1単位)0.9ドルだった配当が今回は0.95ドル。5.55%の増配です。
優秀な薬メーカーJNJ
ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下JNJと呼びます)は医薬品メーカーです。
ドラッグストアで売っている、ジョンソン・ベビーソープやジョンソン・ベビーパウダーなども作っているので、化粧品・日曜消耗品メーカーのようにも見えますが、それらは売上のごく一部に過ぎません。
ちなみに、カビキラーで有名な「ジョンソン」は全く別の会社です。
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増配のマジック
増配は嬉しいです。配当が増えていくのですから。
世の中には、安定した優良企業だけど、配当率が低く、なかなか手を出せない会社があります。
JNJもそんな会社の1つでした。
過去の経営成績は抜群。キャッシュにもゆとりがあり、成長性も高いのです。しかし、とうぜん人気があるので株価が高いのです。
私には高嶺の花、とうてい手が出せません。
市場の株価で年間税引き後配当額を割ると、2%にも及びません。配当率が低すぎます。
逆算しても、株価がかなり下がらなければ税引き後2%の配当率にはなりません。
それなのにみんな買っているのです。買う人が多いから株価が高止まりするのです。
「増配」という概念を知らなかった当時の私は、配当率の低いJNJを買う気になれませんでした。
もちろん「増配」という言葉は知っていましたし、意味も知っていました。しかし、「増配」の皮膚的感覚が分からなかったのです。
人間は体で分からないと、本当に分かったとは言えません。
例えば、100ドルの株に税引き後年間1.5ドルの配当しか出なければ、年間配当率は1.5%です。
この株が気に入って是非買いたい、しかし最低2%の税引き後配当率を実現したい、と思えば、株価が75ドルまで下がるのを待つしかありません。
100ドルの株価が75ドルまで下がるというと25%の下落率です。暴落のレベルです。
暴落を待つ以外、この株を買う方法は無いのでしょうか。
増配の概念を知っていると状況が一変します。
その株を100ドルで買っても,配当が毎年5%ずつ増加すると、6年後には配当率は2%を越えるのです。
JNJはまさにそんな株です。私の場合は買った時の株価で割り返すと、税引き後配当率は既に2.2%になっています。
この調子で増配してくれれば、そのうち3%を越えるでしょう。いつかは4%も越えるでしょう。だから長期投資は素晴らしいのです。
私が持っている他の銘柄に比べると配当率は低いですが、JNJは超優秀銘柄なので、これぐらいでいいのです。他の高配当株のリスクヘッジになっています。
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暴落を待つより今すぐ買った方が得な理由
先の例で、5%の増配は6年で25%の株価下落に匹敵する事を説明しました。
これを応用すると、株価の暴落を待つより、優良企業なら、いますぐ買った方がいい、と言う考えに突き当たります。
いつか暴落が来るだろうと5年も6年も待って、結局25%未満の暴落しか来なかったら損なのです。
その間にもらえたはずの配当と、配当の再投資で増えたはずの株数の増加を加味すると大損です。
1年や2年待って、最低30%、できれば50%程度の暴落が訪れないと、待った甲斐がないのです。
私はそんな事を百も承知で暴落を待っているのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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