かぶとたいぞうです。
小学生か中学生のとき、イソップ物語を読んだことがありました。1つ1つの物語がそれほど長くなく、読みやすいし面白く、また示唆に富んでいます。いろいろな寓話が詰まったイソップ物語に私は魅了され、夢中で読み進めました。
金の卵を産むガチョウの話
そのイソップ物語の中に「ガチョウと黄金の卵」という話しがありました。
話の大筋はこうです。
ある農夫が、自分の飼っているガチョウが金の卵を産んでいることを発見しました。そのガチョウは毎日1個ずつ金の卵を産みました。金の卵を街に売りに行くとけっこうなお金になり、農夫は金持ちになりました。農夫は喜びました。
しかしそのうち、農夫は毎日1個しか金の卵を生まないガチョウに物足りなさを感じるようになりました。ガチョウのお腹の中にはきっと金塊がびっしりと詰まっているに違いない、欲を出した農夫はガチョウの腹を裂きました。
ところが、ガチョウの腹の中には金塊など入っていなく、ガチョウは死んでしまって二度と金の卵を生まなくなりました。
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金の卵を産むガチョウは米国株式長期投資の心得
米国株長期投資の心得が書かれているような気がしてなりません。
長期株式投資で大事なことは、株を長期間保有して4半期ごとの配当を着実にもらい続けることです。しかし、毎回わずかな配当をもらい続けるより、値上がりした株を売ったほうが一気に大金が入ります。
でも、株を売ってしまったらもう配当は入ってきません。元も子も無くなります。
ガチョウを殺してしまうともう卵を産まなくなるのと同じです。
毎日1個しか金の卵を産まなくても、金の卵を産んでくれること自体がありがたいことです。そのガチョウを大事に世話して長生きさせましょう。
さいわい、株式投資では金の卵を産むガチョウを何匹でも飼う事が可能です。1匹のガチョウの腹を裂くより、ガチョウの数を増やすほうが、よっぽど多くの金の卵を得られます。
ごきげんよう。
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「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
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深い話しせすよね。
頭でわかっていても目先に気が行ってしまいます。
ブン太様
コメントありがとうございます。
ほんとうにそうですよね。