かぶとたいぞうです。
昨日、我が家自慢の「夕陽のテラス」で夕焼けを見ながら酒を飲んでいました。すると、隣の小学生になる娘が裏庭から出て、夕陽に向かって川岸のほうへ歩いていきました。よく見ると手にハサミを持っています。
我が家の裏庭はそのまま河川敷に繋がっており、家から50メートルくらい先に大きな川があるのです。ハサミを持った娘は川に何を採りに行ったのか。
しばらくして戻ってきた娘の手にススキの束が握られていたのを見て、「ああ、今日は月見なのか」と分かりました。
私もテラスで月見
食後、私もテラスに座って月見といきました。
たまにはテレビもビデオも見ないで、音楽も消して、部屋の明かりも消して、黙って月を眺めるのもいいことです。昨夜の札幌は雲がなく、凛とした秋の夜空に満月がひときは美しく輝いていました。とても明るい月でした。
満月は始めは東に、夜遅くなると南に、そして深夜はしだいに西に移動していきました。聞こえるのは足もとで鳴くコオロギの声だけ。とても静かな夜でした。
夜遅くには月の光が川面(かわも)に反射して、なんとも言えぬ幻想的な雰囲気をかもし出しました。日本酒を何杯も飲み、いい気持ちになって私はすっかり酔っていました。
月を見て思い出した萩原健一(ショーケン)のCM
その時とつぜん、今年の3月に亡くなった萩原健一さん(ショーケン)のCMを思い出しました。
昔のワンカップ大関のテレビコマーシャルです。かなり古いコマーシャルなので、若い人は分からないと思います。
CMの概要は次の通りです。
夜空に満月。座ってワンカップ大関を手に持つショーケン。
ショーケンは月を見ながら一句ひねろうとしています。
「名月や・・・」
後が続きません。
「名月や・・・」
その時、ショーケンが手に持っていたワンカップ大関に月の光が映ります。ワンカップ大関のビンに入っている酒の表面に、ちょうど満月が写って輝いているのです。
それをしげしげと見るショーケン。
そしてその満月が写りこんだワンカップ大関を見つめながら、ぐびっと、満月ごとワンカップ大関を飲み干すのです。
そして一句。
「満月を・・・飲み干した後の・・・うまさかな」
(♪ワンカップ、大関♪、ジャンジャン)
yutubeにもない幻のワンカップ大関CM「名月や」
このテレビコマーシャルを見ていたころ、私はまだ小学生だったので酒は飲めませんでした。でもよく給食の時間に牛乳ビンを手に持ってショーケンのマネをしました。友達もみんなマネをしていました。
「太陽にほえろ」のオープニングで新聞紙の穴から外をうかがうショーケン、同じく「太陽にほえろ」で死ぬショーケン、「傷だらけの天使」でトマトやコンビーフを荒々しく食べるショーケン。いずれも小学生や中学生はみんなマネをしましたが、私はワンカップ大関を飲むショーケンのマネが一番好きでした。
はやく大人になってショーケンのように本物のワンカップ大関を呑んでみたいと思いました。
そしてやっと大人になって、温泉宿などでマネをしました。しかし、その時はもう誰もショーケンのコマーシャルのことを覚えていないのでした。
今回も試しにそのコマーシャルをGoogleで検索してみましたが、yutubeにも無いし、誰のブログにも取り上げられてはいませんでした。ショーケンが出ているワンカップ大関のCMは他のバージョンのものは見つかりましたが、「名月や」はありませんでした。
もしかしたら、このコマーシャルを覚えている人は私以外にはあまりいないのかもしれません。もし私以外にも覚えている人がいてくれたらとてもうれしいです。
一番カッコ良かったころのショーケン
今年の3月にひっそりと亡くなったショーケン。グループサウンズ全盛期にはタイガースの「ジュリー」、スパイダースの「マチャアキ」と並んで大人気だったショーケン。
ショーケンは歌もへんな踊りもカッコ良かったし、役者としてもカッコ良かった。
でも、私の中ではこの「名月や」で少し「はにかんだ笑顔」を見せるショーケンが一番カッコ良かったのです。
昨夜の中秋の名月に、一番カッコいいショーケンを思い出させて頂きました。あらためて萩原健一さんのご冥福をお祈りいたします。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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