かぶとたいぞうです。
いつのころからか、日本人はスパゲティーのことを「パスタ」と呼ぶようになりました。今ではスパゲティーと言うとバカにされます。古いと言われます。
でも、スパゲティーのことをパスタと呼ぶのは日本人だけです。
スパゲティー=パスタではない
もともとパスタとは、小麦粉を水で練った「ペースト」のことを言います。そこから派生して、小麦粉を練ったもの(=パスタ)から作ったもの、すなわち、パン、クッキー、ピザ、麺類、板麺類などを全てパスタと呼ぶようになりました。
日本でも古いレストランではメニューに「粉食」という分類があります。パンや麺類がその分類に入っています。この「粉食」がパスタの直訳です。「粉もの」という言い方もあります。日本ではお好み焼きなども粉ものです。
スパゲティーも小麦粉から作るので、パスタの1種ですが、スパゲティー=パスタではありません。
呼び方だけを換えて新しい雰囲気を出している
スパゲティーをたんに「パスタ」と呼び換えて、なにか新しい雰囲気を醸し出そうとしているだけなのではないでしょうか。少しなさけないです。
「パスタ」と言ってスパゲティーが出てくるのです。同じ麺類でも、せめてリングイネとかフィットチーネとか、またはマカロニ関係のちょっと変わったものを出せば別ですが。
今までも一部の日本人は、ものの呼びかたを変えて、雰囲気だけ新しくしようとしてきました。本質は何も変わってないのに、名前を換えてごまかすのです。
特にファッション業界はこればっかりです。
ジーパン、ジーンズ、デニム・・・本質は何も変わっていません。
飲食業界も似たようなものです。
コーヒー牛乳、ミルク・コーヒー、カフェオレ、カフェ・ラテ、カフェ・コン・レーチェ・・・同じものを日本語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語で言い換えただけです。
呼び方を換えただけで新しいもののように思われ、そこそこ売れるのですから、この方法はこれからも続くでしょう。
もっと本質を見なければならない
われわれ日本人はもっとオリジナリティーの高いものを作り、本質を大いに変える改良をしなければなりません。呼び名だけを変えて喜んでいるようではだめです。
私は今でも断固「スパゲティー」と言います。「うちにはパスタしかありません」と言われても、「スパゲティーを下さい」と言います。スパゲティーが無いなら店を出ます。ちょっと気負いすぎでしょうか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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