米国金利が下がり円高ドル安になったら米国株価は?その後は?

かぶとたいぞうです。

米国株は相変わらず高止まりで、なかなか買い場が見つかりません。5月1日に一瞬下がりましたが、その後またじりじりと上がり始めています。



パウエル発言と利下げ観測の後退

5月1日に米国株価が一時的に下がったのは、FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見で、利下げ観測が後退したからです。

利下げ観測後退と言っても、市場関係者が勝手に利下げを憶測(期待)していただけで、パウエル議長は最初から利下げするようなことは言っていませんでした。



「利上げ憶測」が後退したと言えども、その後米国株価はまだ上がっていますので、米国株にはまだまだ力強さを感じます。

米国の根強い利下げ期待

その後、トランプ大統領が、「利下げが望ましい」と発言し、FRBに対して利下げ圧力をかけているとの報道がありました。米国金利の利下げ期待は根強いようで、今後は利下げの方向へ向かっていく可能性があります。

さて、米国の金利が実際に下がったらどうなるのか。ドル/円の為替レートは?米国株価は?ここからは「もしものコーナー」です。全て憶測です。

米国の金利が下がったら米ドルは下がります。対日で言うと、円高ドル安になります。金利の低い通貨を持っていても利子が付かないので、誰も持とうとしません。

日本は超低金利を続けたので、円安になっているのですが、それでも最近は円が少しずつ上がっています。現在ドルは金利が高く、円は金利がまったく付かないのにバランスが取れているのですから、ドルの金利が少しでも下がれば、日米金利差が縮まり円高ドル安の方向へ進みます。

トランプ大統領は就任前から「もっとドル安にするべきだ」と発言していました。米国金利を下げてドル安に向かう可能性が高いです。ドル安になると米国の輸出企業は貿易で有利になります。

日本は円高になると輸出企業は不利になりますが、輸入品が安く入り物価は下がります。



日本は円安にして物価を上げたい

しかし、日本政府はこのまま物価を上げて行きたいので、どうにか円安にしたいはずです。でも既に円の金利はマイナスなのでこれ以上下げることはできません。日本が物価を上げたいのは日本政府の借金を実質的に減らすためです。

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米国の金利が下がったら、ドルが下がり相対的に円が上がることは、ほぼ確実ですが、株価がどうなるのかは判断が難しいです。

米金利が下がったら米国株価はどうなる

一時的には預金や債権を売って株に向かうお金が増えるので、株高になるでしょう。歴史的にも低金利の時代は株が上がっています。

しかし、金利が下がると言うことは実質経済に弱い部分があるからです。FRBはトランプ大統領が「下げろ」と言うから下げるのではありません。経済指標や実体経済を見て、経済に陰りが出てきたら景気テコ入れのために金利を下げるのです。

と言うことは、景気が悪い、もしくは悪くなりつつある時に金利が下がるのですから、実際に金利が下がった時はたいていその後景気が後退します。歴史的に見てもそのようなケースが多いのです。

つまり、金利が下がれば、一時的には株価は上がるかもしれませんが、その後本当に景気が悪くなり、株価も下がっていく可能性があります。

しかし経済は予測不可能です。どうなるかまったく分かりません。

ですから、ここからは希望的観測というか、私の願望です。

私は今、もっと米国株を買い足したいと思っています。だから米国株が下がって欲しいのです。

米国株はドルで買います。私は円を持っていますから、円を一度ドルに変えてから米国株を買います。ドルも下がってくれれば一石二鳥です。

ドルが下がったらドルを買い(ドル預金)、米国株が下がったら安く買ったドルで米国株を買う。これが理想です。ドルと米国株が同時に下がって、同時に買うのでもいいです。



私が希望する今後の経済シナリオと私のアクション

  1. 今年の夏~年末ぐらいまでに米国金利が下がる
  2. 徐々にドル安(円高)になる
  3. 私は果敢にドルを買う
  4. その間、米国株価はどんどん上がって行くが手を出さない
  5. その後米国株価がいきなり下がる
  6. 私は安く買ったドルを用いて安い米国株を果敢に買う
  7. その後、経済は落ち着いて再び米国株は上がり、円安ドル高に戻る

一時的に円高ドル安になることはあっても、10年後、20年後を考えると、次第にドルがどんどん上がり、円はどんどん下がるでしょう。単純に日本の国力が下がっていくからです。

そのころ私の金融資産はほとんどがドル資産になっています。ドルが上がれば資産価値がどんどん上がります。

配当もドルで入ってきます。長期安定型優良株にばかり投資していますので、増配により配当が増えるのに加え、ドル自体も上がるので収入はダブルで増えていくと思います。1ドルが200円くらいになれば配当収入が2倍近くになるのです。

つまり将来は労せず資産も収入も増え続けるのです。

多くの人が預貯金と年金だけを頼りにし、物価高で実質的な資産と収入を減らしていきます。そんな中、私を含め、米国株に長期投資している人は資産を増やし、物価上昇率を超える配当の収入増を実現できると思います。

そうなればいいですね。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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