かぶとたいぞうです。
経済にしても天災にしても「予想」はまったく当たりません。そもそも私たち人間は明日の天気すら当てられないのです。将来のことなど分かるわけがありません。
今回の北海道地震を「予想」していた人は一人もいない
後出しジャンケンのようなことを言っている人はいますが、今回の北海道地震を予想していた人は一人もいません。地震学者は「今回の震源地は将来地震が起きる可能性のある地域のリストに入っていた」と言います。しかし、全国に何百ヶ所も有る地域の1つに入っていても何の意味もありません。
「近い将来、北海道で、あるいは札幌の近くで大きな地震が起きる」とはっきり警告した人は一人もいません。だから今回の地震を事前に知っていた人は誰もいないのです。これが事実です。
首都直下型地震なら40年前から「予想」されていた
私が大学生のころ、東京で巨大な地震が発生すると予想されていました。首都直下型地震とか南海トラフ地震とか。「5年から7年以内に巨大地震が発生する確率は70%」と言われていました。新聞にもデカデカと載っていましたので、みんなが知っていました。
映画もできました。「地震列島」のストーリーは手に汗を握りました。人気テレビドラマ「救命病棟24時」では1シーズンを通して首都巨大地震を取り上げました。こんな地震が来るのだと誰もが思っていました。
あれから40年たちましたが今でも「5年から7年以内に巨大地震が発生する確率は70%」と言われています。40年前と同じことを言っているのです。5年から7年以内に70%の確率で来るなら、40年もの間来ないはずはありません。予想は外れたのです。
地震、台風、大雪、ゲリラ豪雨、100年に1度が毎年来ている
最近何かあると、「想定外」とか「100年に一度」とかといって言い逃れをする人が増えています。滅多におきないことだから想定はしていなかった。想定していないのが当たり前で、自分の責任ではない、と言いたいのでしょう。
地震、台風、大雪、ゲリラ豪雨、100年に1度が毎年起きています。地球規模で何かが変わってきたのです。もう100年に1度などとは言ってられないのです。予想したことはまったく起こらないのに、予想していないことが次々と起こるのです。
天災は忘れたころにやってくる
自然は私たちをあざ笑うかのように気まぐれに動きます。天災は予想して準備しているとまったく起こりません。油断をしていると起こります。
地震はいつも、思いもよらぬ時に、思いもよらぬ所で発生します。
「予想」は常に当たりません。
「予想」「よ・そ・う」は反対から読むと「う・そ・よ」です。嘘なのです。
だから首都直下型地震も、みんなが「来る、来る」といっているうちは来なく、「もう来ないだろう」と油断した時に来るかもしれません。
私たちがするべきことは「予想」ではなく覚悟と対応
天災はいつ来るか分かりません。自然は人智を超えた存在です。予想や予測はできません。そんなところに時間とお金とエネルギーをかけるのは無意味です。
私たちは自然を畏怖・畏敬して、受け入れて、覚悟して、そのうえで、どんなことが起きても対応できる能力を磨く必要があります。つまりサバイバル能力です。
地震はこれからも起こります。いつでも起こるし、思いもよらぬ所で起こります。しかも予測はできません。逃れることもできません。
いつ地震が起きてもいいように、
- 必要最低限の物は備えておく
- 落ち着いて状況を確認し判断する
- 無駄な動きはしない
- 水と食料を確保して生き延びる
- 強い意思を持つ
などの対応力のほうが大事だと思います。この機会に、心の中でシミュレーションしてみてください。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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