かぶとたいぞうです。
私は上手にタイミングを捉えて株を買えているほうだと思います。
2018年末の下がり局面でも米国株をけっこう買えましたし、最近では今年の3月20日前後のコロナショック時も果敢に買うことができました。
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ベンジャミン・グレアム「株は安い時に買え」
私の師匠であり、バフェット氏の師匠でもあるベンジャミン・グレアム氏は、有名な著書「賢明なる投資家」で「株は安い時に買え」と言っています。だから私は忠実に師の言いつけを守っている方だと思います。
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私は安い時に米国株を買っているが
私が現在保有する米国株のうち、8割程度は暴落、急落時に買っています。
しかし、それは単に運が良かったと言うこともできます。
なぜなら、株が今後上がるか下がるかは誰にも分からないからです。私にも分かりません。
コロナショックで安く買えた理由
3月20日前後に起きたコロナショックの「安い時に」買えたと言えるのは、たまたまその後株が上がったからです。もし更に下がっていたら「高い時に」買ってしまったと言うことになるのです。
これからだって、米国株が下がり、3月20日前後の底値を大幅に下回る2番底が来てそのまま株価が低迷すれば、やはり私は「高い時に」買ってしまったと言うことになるのです。
世間の言う「株価が高いか安いか」は相対的なもの
世間の言う「株価が高いか安いか」は相対的なものなのです。今後の株価の動向によって今の株価は高くも安くもなるのです。
だから、いつだって現在の株価は高いとも安いとも言えないのです。
今日どんなに株価が高くても、明日もっと高くなれば今日の株価は安いのです。
現在78ドルのフィリップモリスは高いか安いか
私の保有株でもあるPMフィリップモリスの株価は現在1株78ドルです。この株価は高いのか、それとも安いのか。
過去の水準と比較すると安いほうだと思います。80ドルを超えていた時期がけっこう長かったからです。
コロナショック時に比べると高いと言えます。3月20日前後のコロナショック時には60ドルを切りましたから。
ではどっちなのか。高いのか安いのか。
相対的に高いか安いかを判断するなら、それは今後フィリップモリスの株価が上がるか下がるかによります。
相対的な判断なら、今後の株価によって高くも安くもなる
フィリップモリスの株が上がって100ドルを超えるようになれば78ドルは安いのです。逆に下がって50ドルになれば78ドルは高いのです。
フィリップモリスの株が今後上がるか下がるかは誰にも分かりません。つまり、フィリップモリスの株価78ドルが相対的に高いか安いかも誰にも分からないのです。
絶対的なものさしは無いのか
では株価が高いか安いかを推し測る絶対的ものさしは存在しないのか。私には存在します。それが私の言う「適正株価」なのです。
その会社の経営分析を行なって適正PERを自分で決め、割り算して「適正株価」を決めるのです。
絶対的な基準があれば冷静な判断で買うことができる
買いたいと思った株がたとえ上がろうと下がろうと、自分で決めた「適正株価」より安ければ買うし、高ければ買わないのです。
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私はこれを忠実に実行した結果、偶然ですが「安い時に」買えたのです。
良い会社の株価は、一時的に下がっても回復する
要は私が経営分析で高く評価した会社の株が一時的に下がったから買ったのですが、そういう会社の株はたいてい一度下がってもその後上がります。だから偶然と言っても理にはかなっているのです。
時には経営成績が高いのに、株価が下がりっぱなしの時期が長い時もあります。しかし私は長期投資なのであまり気にしません。配当がちゃんと出ていれば人気を気にする必要はないのです。
私がつけたフィリップモリスの適正株価
私がつけたMPフィリップモリスの適正株価は今でも100ドルを超えています。だからフィリップモリスの78ドルは安いのです。
ただ、フィリップモリスばかり買うとバランスが崩れるので今は買い控えているだけです。
絶対的なものさしがあっても迷うことがある
私にはこのような絶対的ものさしがあるので、比較的冷静に買うことができるし、買った株をだまって保持し続けることもできます。
しかし、そんな私でさえ時折迷うことがあります。下がったから買ったのに「もっと下がるのではないか」と思ったりするのです。少しでも安く買いたいから、たとえ十分安いと思ってもまだ下がるならもう少し待とうかなと思っちゃうのです。
今年の3月の時も迷いました。迷った挙げ句、使えるお金の3割くらいを残しました。もっと下がった場合に備えて。
株が下がった時に買うには度胸が要る
それと、株が下がる時はたいてい大きな事件があって下がるのです。今回はコロナでした。
「チャンス」と感じる半面、「だいじょうぶか」とも思います。「買い時だ」と思う半面、「明日になればもっと下がるかも」とも思うのです。「世の中が崩壊するかもしれない」、「株がすべて紙くずになるかもしれない」とも思うのです。
タイミングを測って株を買うのは実は難しい
私のように自分で設けた基準に沿って長期投資をしている者でも迷うのですから、単に株の上がり下がりで儲けようと思っているような人たちには、タイミングを測って株を買うことは難しいのではないかと思います。
上がればもっと上がると思って買い、下がれば失望して売る人が多いのではないかと思います。
そんな人にはドル(円)コスト平均法による定期積立式の投資や、積立式のファンドへの投資がいいかもしれません。
自分の判断で個別銘柄の株を買うには、揺るぎない自信と忍耐が必要なのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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