かぶとたいぞうです。
米国では会社の持ち主は株主であり、会社は株主のためのものです。そして株主に喜ばれる経営者が良い経営者なのです。
どうすれば株主は喜ぶか。配当をたくさん出せば喜びます。
配当をたくさん出す経営者が株主にとって良い経営者
では、どうすれば配当をたくさん出せるのか。利益をたくさん出せば配当をたくさん出せます。
つまり、株主にとって良い経営者とは、うんと利益を出して、株主にたっぷりと配当を出す経営者なのです。
配当を増やすもう1つの方法
しかし、株主への配当を増やす方法はもう1つあります。
それが最近流行りの「自社株買い」です。
自社株買いのしくみ
発行株数が100株で、100人の株主がそれぞれ1株づつ持っている会社があるとします。
その会社の年間利益が130ドルで、そのうちの100ドルを配当に回すとします。
100株なので1株に付き1ドル。つまり、1人1ドルの配当です。
この会社が市場から自社の株を50株買って、発行済み株式数を50株に減らしたとします。
すると同じ100ドルの利益で1株に付き2ドルの配当が出せます。1人2ドルです。
人数を減らせば分けまいが増える
このように、同じ利益でも自社株買いをして株数を減らせば、1株あたりの配当を増やせるのです。
言葉を換えると、株主、参加者、プレイヤーを減らせば、1人あたりの取り分、分けまいは増えるのです。
どんな会社でも自社株買いは有効か
では、どんな会社でも自社株買いをすれば株主が喜ぶのか。いいえ、そうではありません。
自社株買いは株式を最初に発行したときの株価ではなく、市場の株価(時価)で買うので、とてもお金がかかるのです。自社株買いをしたことによって赤字が出たら元も子もありません。
自社株買いで赤字が出たら配当は出せない
先の例では1年間の利益が130ドルしかないのに、時価50ドルの自社株を50株も買ったら、2500ドルの支出で、2370ドルの赤字に転落してしまいます。とても配当は出せません。赤字会社なら株価も下がるでしょう。
つまり自社株買いは、うんと利益が出ている会社でなければできないのです。
●●家具の例
以前、娘が父親を追い出して社長になった家具屋が、赤字なのに自社株買いをして批判されたことがありました。
その会社がその後どうなったのかは皆さんの知るところだと思います。
理想的な自社株買いのパターン
理想的なのは、その会社の商品やサービスが世の中の支持を得てたくさん売れて利益が上がる。利益を株主に配当として還元しても、まだ有り余る利益で自社株買いをする。
それにより、増益による増配+自社株買いによる増配(1株あたりの配当増)で株主が喜ぶ。という流れです。
ちなみにそういう会社は人気が出ますので、当然株価もうんと上がります。
私のポートフォリオの構成企業は
私が現在出資している会社のほとんどは、毎年増配しながら少しずつ自社株買いをしています。
増益と自社株買いのダブル効果で配当も増え、株価も上がっているのです。
米国株に出資するなら、そのような会社の株がおすすめです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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