かぶとたいぞうです。
私がやっと今の長期投資のスタイルのにたどり着いたのは今から5年ぐらい前です。
最初の頃は株価の上がりを狙うだけの投資方法でした。それではぜんぜん勝てませんでした。買った株が上がる時もあれば下がる時もあります。勝ったり負けたりでギャンブルとなんにも変わらないことに気づき、やめました。
8年前に始めた高配当株長期投資
それで今から8年ぐらい前に、高配当株に長期投資することを覚えたのです。これなら絶対に勝てると思いました。
しかし今から思えばその方法も不完全でした。勉強が足りなかったのです。
8年前当時は、単純に高配当株なら配当が大きいので儲かると思ったのです。
高配当株
それで高配当株に目をつけました。配当率が8%なんて会社もありました。そんな株を買って長期持っていれば必ず得をすると思いました。
当時私がメインで使っていたマネックス証券のWEBサイトには、上場している様々な株式銘柄を条件によって並び替える「スクリーニング」という機能がありました。
その機能を使って配当率の高い順に株式銘柄を並べてみました。
配当率が10%の会社を買った
高配当順の一覧には、見たことも聞いたこともない会社が上位にずらっと並びました。
配当率が10%の会社もありました。
「みんなどうしてこんな便利な機能を使わないのだろう。みんな知らないのかな。この一覧表の上位の株を買えば楽勝じゃないか」
そう思った私は配当率が10%の会社の株を買って、2、3年放置しました。
配当率が10%のはずなのに5%
すると配当金が年々減ってきました。どう計算しても5%くらいしか配当が入ってこないのです。
詐欺かと思ってマネックスの最新の決算データを見ると、その会社の配当率はやっぱり10%程度なのです。
タネ明かしをするとこんな感じです。
配当率10%のタネ明かし
最初に私が買った時は株価が100ドルで配当額が10ドル。配当率は10%でした。ちなみに配当額が10ドルというのは、前の年の実績であり、次期の約束でも保証でもありません。いわば期待配当率です。
翌年、業績が落ち込んで配当額は8ドルに落ちました。株は売られ株価は80ドルまで落ちました。この時の配当率も80の8で10%でした。
3年目も配当率は10%
3年目。業績が更に落ちて、配当は5ドルまで落ち込みました。株の人気はさらに下がり、とうとう株価は1株50ドルにまで下がりました。でも配当は5ドルなので、やっぱり配当率は10%でした。
なんの偽りもありません。3年連続配当率10%で間違えないのです。詐欺ではありません。
でももらえる配当は減っていくのです。
「高配当株」の中にはこんなのがいっぱい
後でよくよく調べてみると、その株は私が買う前から減配と株価低迷を繰り返していたのです。
いわゆる「高配当株」の中にはこんなのがいっぱいありますから気をつけて下さい。
「人気がないから株価が下がる。株価が下がれば配当率は上がる」と覚えてください。
買うなら配当率が低くても増配株
業績が良くて配当がどんどん増えていく(増配)株を買ってください。
買う時の配当率は低くとも、毎年の配当額がどんどん増えていきますから、実質投資配当率(YOC)はどんどん上がっていくのです。
YOC
YOC=イールド・オン・コストの略です。
自分が実際に支払ったコストに対する配当率のことです。
先の例では、自分は実際に100ドル支払ったのに、3年目には5ドルの配当金しかもらえていないので、YOCは5%と言う事になります。
逆に連続増配株なら、買った時は3%の配当率でも、毎年増配で配当額が増えていくので、そのうちにYOCが5%、10%と上がるのです。
人気のある株の配当率は低い
そのような増配企業は人気があるので常に株価が高いです。現在の株価に対する前回の配当額の割合を示すのが「配当率」です。増配するような配当のいい企業の株ほど「配当率」は低いのです。
「人気があるから株価が上がる。株価が上がれば配当率は下がる」と覚えてください。
3年もかかって理解した
私はそんな事を理解するのに3年もかかりました。
読者の皆さんは頭がいいから、私が3年間もかけて理解したことを、一発で理解したことでしょう。
配当狙うなら連続増配企業
配当狙いの長期投資をするなら、連続増配企業にかけてください。私は遠回りしましたが、皆さんは最初から連続増配の超優良企業を狙ってください。
ペプシコ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ、P&G、コルゲート・・・
これらは何年も何年も増配を続けている超優良企業です。
黙って5年も持っていれば
もちろん人気があるので株価が高く、よって配当率が低いです。
でも、黙って5年も持っていれば、きっと買ってよかったと思うはずです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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