【消費税増税】今のような不景気でデフレの時に消費税を上げたら消費は落ち込むに決まっている

かぶとたいぞうです。

今は不景気です。デフレが長く続いています。こういう時期に消費税を上げたら、消費は一気に落ち込むでしょう。



この件に関しては既にいろいろな人が書いているし、以前私もブログに取り上げたので、今日はポイントだけにしておきます。

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不景気の時に消費税を上げるということ

景気が良ければ消費税が上がってもそれほど影響はないかもしれません。消費税が2%上がった分物価が上がりますが、景気が良ければ気にならない程度の上昇率です。

過去3回の消費税増税(導入、3→5%、5→8%)時は今ほど不景気ではありませんでした。だから消費税増税前の買いだめ需要、かけこみ需要が喚起されて、むしろ一時的には売上が上がったくらいです。しかし今回の増税は不景気の中での増税なので庶民は必要なものしか買っていません。

また、過去の消費税増税時には「便乗値上げ」が話題になりましたが、景気が良ければそれも通ります。しかし、今回は消費が一気に落ち込むので「便乗値上げ」どころか値下げしなければならない店が増えるでしょう。

昨日近所のイオンに買い物に行ったら「増税前の買いだめ」と大きく書かれた売り場にティッシュペーパーが山積みにされていました。ちょうどティッシュパーパーが少なかったので買おうと思って値段を見たら高く売っているのです。

他の店なら198円で売っているボックスティッシュ5箱パックが248円。元値が高いのです。それで「増税前の買いだめ」と言っているのです。誰も買っていませんでした。もちろん私も買いませんでした。今は誰もそんな手にはひっかからないのです。みんな値段を見極めています。不景気だからです。

デフレ時に消費税を上げるということ

また、インフレ時であれば黙っていても物価が継続的に上がっていますから、消費税2%が物価に上乗せされても気づかない程度だと思います。

例えば年に3%ずつ物価が上がっているときは、100円のものが翌年には103円となり、その次の時には106円となります。5年後には116円にもなっています。そんな中である時にもう2%(2円くらい)くらいあがっても目立たないのです。

しかし、今の日本はデフレです。

政府は今は好景気でインフレだと言っています。現状認識自体が間違っているのです。

政府はインフレかデフレかを判定する為の物価調査を定期的に行なっています。調査対象の品目がとても偏っています。例えば「カップラーメン」はカップヌードル1品だけで判断しています(日清カップヌードル醤油味,76g)。

カップヌードルはあまり安売りしません。高止まりのカップヌードルの隣でマルちゃん「麺づくり」とか「激メン」なんかは100円を切って売られています。それらは調査対象には入っていません。

また、都合の悪い品目は削り、恣意的に調査品目をしょっちゅう換えます。だから政府の発表するインフレ率はあまり信用していません。



不景気でデフレなので給料も上がっていない

不景気だしデフレなので、当然給料も上がっていません。給料が上がっているのは公務員だけです。一部、優良大企業も政府の要請で給料を上げていますが、いっぽうで大量のリストラも行なっています。

多くの中小企業の社員はボーナスを削られ、年収ベースでは収入を下げている人も多いのです。また圧倒的な数の非正規、アルバイターも給料は上がっていません。

「働き方改革」の余波で残業代が削られ手取り賃金が減った人も多いはずです。

給料が上がっていない時に消費税の影響で物価が上がるとどうなるか。物価が上がった分だけ消費が減るに決まっています。あたりまえのことです。

消費税は全国民にかかるので影響が大きい

これが他の税ならまだいいのです。例えば所得税なら給料をたくさんもらっている人ほど影響があります。給料が少ない人はそれほど影響がありません。

また、たばこ税とか酒税とか、特定のものにしかかからない税であれば、それを我慢すれば済むのです。

しかし、消費税は日用消耗品など生活必需品全てにかかるのです。広く全国民にかかるのです。所得の高い人にも所得の低い人にも一律にかかるのです。逆の累進性があり、貧乏人ほどきつくなるのです。貧乏人だって石鹸も使えばティッシュペーパーも使うからです。



消費税増税で倒産続出か

消費税増税まであと1日。10月以降は消費がガクンと落ちて、どうにもならない状態になると思います。倒産する小売店、飲食店、サービス業、中小企業が次々に出てくると思います。

政府が方針転換して消費税を廃止しなければならなくなる。それぐらい世の中がいちど悪くなったほうがいいのかもしれません。潰れていく会社には悪いですけど。

ごきげんよう。


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著者かぶとたいぞう拝。


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