かぶとたいぞうです。
昨日発表された8月の米住宅着工件数は予想に反して大好調でした。
予想125万件に対して結果は136.4万件でした。また、先月発表された7月の速報値も119.1万件から121.5万件に上方修正されました。
8月の着工件数は2007年以来12年ぶりの快挙でした。
米国の住宅着工件数は順調に回復
低金利の住宅ローンと堅調な労働環境を背景に、米国の住宅産業は堅調に回復しているようです。
ここ半年程度、住宅着工件数は伸び悩んでいました。それを根拠に米国のリセッションが近いのではないかと心配するむきもありましたが、今回の回復で払拭されました。
上のグラフを見ても判りますが、趨勢としては半年程度の調整を経て数値は回復し、結局は上向きになっている様子が見てとれます。
今まで何回も言及しておりますが、住宅着工件数は景気の先行指標として私がもっとも重視している指標です。
住宅産業は裾野が広く、住宅がたくさん作られるとそれに正比例して建築、土木のみならず、家電も家具も売れるし関連サービス業も繁盛するし、日用消耗品も売れるし、幅広い産業が潤うのです。
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米国のリセッション、株価大暴落懸念は遠ざかった
今回の好調な住宅着工件数は米国のリセッション(景気後退)懸念を払拭し、株価大暴落の心配を遠ざけました。
ちまたでは相変わらずバカの一つ覚えのように「2年以内に株価は大暴落する」などと言っている人がいますが、もしかしたら当面のあいだ米国経済も米国株もずっと上がり続けるかもしれません。
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経済は1つや2つの要素で動くほど単純ではありません。とても複雑で今度どうなるかは誰にも予想できません。だから素人の経済予想は常に外れるのです。いつも思いもよらぬ展開になるのです。
それなのに、ネット上では株の大暴落に備えて株の空売りをすすめる自称「投資コンサルタント」がいるのです。恐ろしい世の中です。絶対に信じてはなりません。
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FOMCは予想通り0.25%の利下げ
住宅着工件数が好調だったことが影響したかどうかは判りませんが、昨夜のFOMCの利下げは予想通り前回同様0.25%にとどまりました。
トランプ大統領は景気のテコ入れのためにもっと思い切った利下げを要求していましたが、それに抵抗しているパウエル議長は米国経済の底力を見越しているのかもしれません。
まぁ、結論としては相変わらず経済の先行きはまったく予想がつかないし、予想すること自体が無意味だということです。
しかし多くの人が言っているような「米国経済のリセッションは近い」とか「株価が大暴落する日は近い」という流言飛語はあまり本気になって信じてはならないということです。
未来のことは誰にも分からないのです。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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