かぶとたいぞうです。
各報道などでご承知の通り、米中貿易協議「第1段階」の合意が発表されました。
米中貿易協議「第1段階」合意の注意点
合意内容は各報道が詳しく掲載していますからここでは省略します。今回の合意内容を解釈するにあたって重要なポイントは次の3点です。
- 米国の発表では農産品などを中国に買わせる金額を明示しているが、中国は最後まで渋り、今も数値を明示していない。
- 米大統領選挙は2020年11月3日。残り11ヶ月を切り選挙陣営としては秒読み段階に入っている。
- もっとも重要な「不公正貿易慣行の問題」は今後の「第2段階」の合意に先送りした。
「第1段階」の合意の意味
つまり簡単に言えば、「米国大統領選挙が近いので、トランプ大統領としては形だけでも大成果を演出したい。中国は合わせたフリをしているが、肝心なところは明示せず今後もずる賢く駆け引きをするつもり」と解釈できます。
米国株式相場の反応
トランプ大統領が「非常に大きな合意に達した」と発表した直後、米国株は一時急上昇しました。
ところが報道をよく吟味すると「今後も米中貿易問題は長引きそうだ」と冷静に受け止めた人が多く、その後株価は下がりダウ平均は結局前日比0.01%に落ち着きました。
中国は一筋縄ではいかない国
中国は一筋縄ではいかない国です。今後も米中貿易摩擦、貿易戦争は紆余曲折しながら長引くでしょう。そのことは過去の記事で繰り返し伝えました。
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今後の米国株価のゆくえ
今後の株価を占うことはできませんが、トランプ大統領は2020年11月3日の大統領選挙までは貿易戦争の成果を強調し続けることでしょう。
中国もトランプ大統領の顔色をうかがいながら演出に一役買う場面もあるでしょう。何かを条交渉件にして。
その結果、2020年中は米国株に強気相場の雰囲気が作られることは誰にでも想像できます。
しかし中国が一筋縄でいかないことを思い知らされた時、米国株相場は悪い方向に大きく動く可能性が高いです。
それ以上のことはわかりません。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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