かぶとたいぞうです。
いわゆる「正しい食べかた」とか「通の食べかた」、「食べかたの作法」など、そういう話ではございません。
そういう話は大嫌いです。人に迷惑をかけない限り、何でも自由に食べればいいと思っています。
冷たい蕎麦のおすすめの食べかた
だからここで私が説明する食べかたは単なる「おすすめ」です。
冷たい蕎麦、いわゆる「もり蕎麦」とか「ざる蕎麦」「セイロ蕎麦」を想定しています。
第一に、蕎麦は「楽しむ」ものだと思っています。だからこれから説明する食べかたは、蕎麦を極限まで「楽しむ」方法です。
さっそく本題に入ります。
まずは蕎麦自体を楽しむ
まずは最初に蕎麦自体を楽しみます。
ゆであがって、よく冷水で洗った蕎麦そのものの味と香りを楽しみます。
だから最初はつゆをまったくつけずに、あるいはほんのちょっとだけつけて蕎麦を口に入れます。食べながら口の中で息を調整して蕎麦の香りを楽しみます。続いて食感と喉ごしを楽しみます。
次につゆを楽しむ
蕎麦自体を十分楽しんだら、次につゆを楽しみます。こんどは蕎麦につゆをたっぷりとつけて口に入れます。蕎麦につゆをたっぷりつけてはならない、なんていうのは昔の話です。昔は冷蔵庫がなかったのでつゆは醤油と同じくらいしょっぱかったのです。
【関連性の高い記事】
そばにたっぷりつけたつゆの味と香りを十分に楽しんでください。かつお出汁の効いた甘いつゆを堪能してください。
その後に薬味を楽しむ
次にはじめてネギ、アサツキなどの薬味をつゆの中に少しだけ入れ、薬味のアクセントを楽しみます。
蕎麦とつゆと薬味の量をすこしずつ変え、旨さと刺激のバランスを楽しむのです。
ワサビを楽しむ
その後、ワサビを楽しみます。
ワサビをはじめにつゆの中に溶いて、最初から最後までワサビを楽しむ方法もあります。しかし私はいろいろなレパートリーを楽しみたいので、ワサビはつゆには溶きません。
蕎麦の上にワサビをちょっとだけ乗せて、蕎麦を箸ですくい上げ、蕎麦の下の方にだけつゆを付けて食べます。ワサビをつゆの中に落とさないためです。
蕎麦の香りとワサビのハーモニーを楽しみます。
その後、ネギなどの薬味とワサビとつゆの量を加減して、鼻に抜けるようなベストなハーモニーを探り楽しみます。
海苔を楽しむ
最後にもし有れば、海苔を楽しみます。
まずは蕎麦に海苔だけ乗せて、少量のつゆで海苔の香りを楽しみます。
そばの量と海苔の量、つけるつゆの量を色々変えて、ベストなハーモニーを探します。
その後、ネギなどの薬味とワサビも交えて、ワサビの辛さと薬味のアクセント、それに応える海苔の香り、かつおだしの味わいの絶妙なバランスを楽しみます。
他にも種モノがあれば楽しむ
他にも薬味や種モノが有れば、同様に調整して楽しみます。細かく刻んだ漬物、細かく刻んだコンブ、納豆、梅干し、などなど色々試してみるのも楽しいです。
ワサビを最初からつゆに溶かない理由
私は蕎麦を色々な味で楽しみたいので、つゆに最初からワサビとネギを入れることはしません。
また、最後に蕎麦湯をつゆで割って飲む時にもワサビは無いほうが良いので、ワサビは最後までつゆには溶きません。
いわゆる「正しい食べかた」「通の食べかた」ではない
それが「正しい食べかた」だとは言いませんし、「通の食べかた」だとも思いません。
ただ、単なる「こだわり」や「かっこ付け」でも「おしゃれ」や「粋」でもなく、理論的にも科学的にも一理ある楽しみかたなのです。
こんど冷たい蕎麦を食べるときに、ぜひ思い出して試してみて下さい。そばを食べる楽しさが倍増すると思います。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
この記事があなたのお役に立った場合、下の「いいね!」をクリックして頂けると、たいへんはげみになります。
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
【美食】こりゃーうまい。簡単、パリパリ、日持ち、きゅうりの生ピクルスの作り方 -
パタヤではじめて知った。今までバカにしていたけど、カニかまぼこがこんなに美味しかったなんて -
【備忘録】完熟梅酒の話と、梅酒の残り梅で作る梅ジャムのレシピ。手順、ポイント、コツ、梅ジャムの使い方 -
刺し身や蕎麦にワサビをちょこんと乗っけて食べるのは、別に粋でもこだわりでもない -
日本はビールがうんと高く、「氷結」や酎ハイがすごく安いので、当然日本では酎ハイを飲む
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報
早速試しました!
美味しかったです!
ありがとうございます♂️
ふじくん様
さっそく試してくれてありがとうございました。
美味しかったとのこと、何よりです。