かぶとたいぞうです。
米国株は昨夜少し下がりました。新聞各紙によりますと、下落の原因は、ロシアがウクライナに侵攻する可能性が高まったからだそうです。
確かに、サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)が11日の記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻がいつ始まってもおかしくない旨発言しました。そして、ウクライナに滞在する米国人に48時間以内に国外へ退避するよう促したのも事実です。
だから昨夜の米国株下落の原因の1つではありますが、それだけではないと思います。
米国株下落の原因
実は私の保有株は昨夜はけっこう上がっています。
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どうも最近は、下がった株が上がり、上がった株が下がるということを繰り返しているようです。
シーソーのように上がったり下がったり
ハイテク、グロース株が上がった日は、私が持っているような地味な生活関連のバリュー株が下がります。逆に昨夜のようにハイテク、グロース株が下がった日は、私の保有株が上がるのです。
そして、どちらも1日〜3日くらいを周期に上がったり下がったりで、これといった相関関係も趨勢も見つかりません。
てんびん計りのようにフラフラとバランス
つまり、それぞれの産業や銘柄が、てんびん計りのようにフラフラと動きながらバランスをとっているだけで、全体的にはほとんど動いていないのです。
昨夜はちょっと前まで上がっていたハイテク、グロース株が引き続き下がっただけで、地政学的リスクが急に高まったわけではないと思います。
ウクライナに懸念は今始まったものではない
ロシアがウクライナに攻め込む懸念は今始まったものではありません。かなり前から言われていました。在ウクライナ米国大使館職員の退避命令もけっこう前に出されていました。
それに昨夜の下落はS&P、NYダウともに2%にも満たないものです。
株が下がる原因は1つではない
前にも書きましたが、株が上がる原因も下がる原因もたくさんあり、微妙なバランスの中で上がったり下がったりします。
結果は説明できても予測はできないのはそのためです。上がる原因も下がる原因も1つではないからです。
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ドラスティックな1つの原因で株価が動くのではない
分かりやすい、ドラスティックな1つの原因で株価が動くのではありません。とても複雑で、まったく捉えようのないドロドロとした液体のような環境で株価は常に動いているのです。
しかも全体としたら上がっていても、中には下がっている業種や銘柄もあります。全体としたら下がっていても上がる業種や銘柄もあるのです。
いつか暗いバーのカウンターで見た、複雑に浮き沈みする油のようなオブジェ
以前夜の薄暗いバーで見たことのある、容器の中でふわふわ浮いたり沈んだりする奇妙な油のような赤い物体と似ています。ライトを浴びて複雑にゆっくりと動くのです。
これからも米国株は複雑に動くでしょう。中長期的に上がる傾向でもなく、かといって下がる傾向も見当たりません。
どうしていいか分からないような感じで、ちょっとしたことに反応しながら少し上がってはまた下がり、下がったと思ったらまた上がりを、当面繰り返すのではないでしょうか。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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