かぶとたいぞうです。
年金だけでは老後2千万円足りないと言い出した金融庁や麻生大臣の発言が、最近ちまたで話題になっています。
私は2千万円や3千万円の貯金はすぐに使って無くなるので、米国株長期投資をすすめています。
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多くの人は2千万円を作れない
しかし、その2千万円すら作れないという人が大勢います。普通の人の給料では65歳までに2千万円はたまらないという試算もあります。
現に「家計の金融行動に関する世論調査」(2018年)によると、60歳代の2人以上世帯が持っている金融資産の中央値は1千万円でした。2人以上世帯(夫婦など)の中央値が1千万円なら、独身者の金融資産はもっと少ないでしょう。
日本人の金融資産の内訳はほとんどが預貯金なので、平均的な世帯を分かりやすくイメージ化すると次の通りです。
- 60歳代の夫婦2人で1千万円の貯金
- 60歳代の独身男性で500万円~800万円の貯金
ただし、60歳代の無貯金者もけっこう存在します。
積み立て投資なら作れる
今の日本では、預貯金に金利が付きません。しかし、たとえわずかでも、株などに毎月積み立て投資をすれば、積み立て効果と複利効果のダブル効果で資産は増えます。
たとえば、毎月2万円ずつ貯金しても、1年で24万円、10年で240万円、40年で960万円にしかなりません。
しかし、貯金ではなく米国株に長期投資して配当を再投資すれば、1年で24万円(月々投資せず、1年分貯まってから投資する)、10年で275万円、40年で1800万円を超えるのです。税引き後配当率を3%とした場合の1年単位積み立て複利計算です。
税引き後配当率3%はかなり手堅い計算例です。優良企業なら実際には増配していきますから、40年で軽く2千万円を越えます。現に私はいま、税引き後配当率3.5%で運用しています。
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若いときから積み立て投資を
25歳で積み立て投資に目覚め、毎月2万円ずつ貯め、1年に1回24万円ずつ米国株へ投資する。2年目からは24万円に加えて前年の配当も全て投資する。これを40年間続けると、65歳で2千万円以上の金融資産を持つことは誰にでも簡単にできるのです。
この計算では株の値上がりは加味していません。取得価格と配当のみです。しかし、たいていの場合は40年で株価自体もずいぶん上がっていますので、40年後の金融資産評価額は恐らく5千万円~1億円にはなっていると思います。月々2万円の積み立てで1億円になるというからくりです。
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既に60歳代で預貯金がまったく無いという人はしかたありません。人生を悔やんで下さい。自分が悪いのです。生活保護でも受けてください。
しかし、このブログを読んでいる若い読者はこれからいくらでもチャンスはあります。1ヶ月2万円くらいの積み立ては誰にでもできます。
収入を増やすより支出を減らす
収入を増やす努力より、支出を減らす努力のほうが現実的です。お金はいくら稼いでも使えば無くなります。収入が少なくても使わなければお金は残るのです。
外食をやめてお弁当を作ってください。車を捨てて歩いてください。飲料を買わず、ペットボトルに入れた麦茶を持ち歩いてください。儲け話や副業より、そういう地味な節約のほうがお金を残すには大事なのです。
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入院給付金付きの終身保険
支出を減らすのは大事ですが、切ってはならないものもあります。若い時に入った入院給付金が出る終身保険などがそうです。私は生命保険会社の回し者ではありません。しかし、入院給付金が出る終身保険は途中で解約すると損な場合があります。
これからあらたに入る必要はありません。そのぶんお金を残せばいいのですから。しかし、若い時に入って今まで払い続けた入院給付金付きの終身保険があれば、考えてください。解約したほうが得なのか、続けたほうが得なのか。
死亡保険金の大きな掛け捨て保険は、リスクヘッジとしては有効ですが、老後の資産としてはまったく役に立ちません。余裕がないなら切ってもいいと思います。
しかし、死亡保険金はわずかで入院給付金の多い入院保障型の終身保険は、金融資産と考えてもいいのです。定期保険(契約期間のあるもの)の話ではありません、終身保険の話をしているのです。
そもそも、老後、年金だけでは2千万円足りないという根拠は、老後の医療費を考えての事です。
もし、入院時に1日1万円の給付金が出る終身保険に入っていて、その保険が65歳で払い済み、あとは死ぬまで有効であれば、65歳になれば相当額の老後の資金を持っているのとほぼ同じです。
ただし、このような種類の保険は、若い時に割高の保険料を払っているのです。だから65歳以降は保険料がかからないのです。一生分の保険料を65歳までに払い終えるのと同じです。
今まで20年以上払い込んだのなら、そのまま残したほうが得かもしれません。歳をとってから入ると高くなります。自分でシミュレーションしてみてください。
私は65歳で払い済み、傷病での入院時に1日15000円が給付される保険に入っています。他の生命保険はどんどん切っていきましたが、これだけは残しました。
老後もし入院を伴う病気になったら1日に付き15000円が支給されます。1ヶ月入院すれば45万円支給されます。手術があれば手術の種類によってさらに追加支給されます。
長期入院だと途中で給付が打ち切られますが、それほど長期でなければ、医療費の限度額の申請と、この保険の入院給付金により、医療費で困ることはありません。場合によってはむしろプラスとなります。
若いころから入っていたので月々の支払いはそれほど高額ではありません。しかし、相当長く保険料を保険会社に支払っています。長い期間保険料を払ったので、老後はただで面倒を見てくれるのです。老後の積み立てをしてきたのと似ています。
終身の生命保険は貯金でも株式でもありません。しかし、将来の入院医療費も老後の必要経費として見積もるなら、その支出がカバーされる保険は相当金額の金融資産と見なしてもいいのです。
私はもう少しで終身保険の保険料を払い終わります。払い終わった終身保険は1千万円くらいの資産価値があると見積もっています。つまり、この保険は1千万円の貯金と同じなのです。
根拠は1年平均30日の入院(45万円)×20年間で900万円、他に手術時の保証が10万円×10回分です。
結果的に保険を使わずじまいだったとしても損をしたとは思いません。そのぶん健康な人生を送ったのですから得をしたのです。
貯金だって死ぬまでに全て使える訳ではありません。残高が安心なのです。同じように終身保険の存在も安心を与えてくれます。
ケチるべきところをケチって地味に積み立て
このようにケチるところを徹底的にケチり、終身保険など残す物は残して、毎月2万円の積み立て投資をして下さい。少しずつケチ度合いを増し、金を浮かして、月に3万円、4万円と増やしていって下さい。みんなそうしてお金を作ってきたのです。
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一気に金持ちになろうとしないことです。一気に金を掴もうとするとたいていは失敗し後悔することになります。友達がいなくなります。全てを失って奈落の底に落ちます。
私が今までどうにかやってこれたのは、一気に金を掴もうとしなかったからです。おかげで大きな失敗もしなかったし、友達もしっかりいるし、信用もあります。
焦らず、ひるまず、ひとつ、ひとつ、前へ進めましょう。必ず道は拓けます。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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