かぶとたいぞうです。
私は過去を振り返ることをしませんが、米国株の長期投資だけは、もっと早く知って、早く始めておけば良かったとつくずく思います。
私にも周りの人にも、米国株長期投資に関する知識が無かった
私は、「あの時ああすれば良かった」とか「若い時にこうすれば良かった」などと後悔することはありません。その時その時のベストな判断をしてきたと信じています。
人生の分岐路では1度に1つのことしか選べないので、別の道を歩んでいれば、などと考えてもしかたありません。
しかし、米国株長期投資だけは、もっと早く知って早く始めればよかったと思います。
残念ながら私の周りには長期投資に対する知識のある人がいなかったのです。だから、長期投資のやり方や意義をだれも教えてくれませんでした。
学生時代から株には興味がありました。当時はバブルの真っ最中で、学生にも株に手を出す人はいたのです。でも私の知る全ての投資家は、株の上がり下がりに賭けて、「上がれば儲かる」という発想しかありませんでした。私も株とはそういうものだと思っていたのです。
社会人になり、私も少しずつ株を買うようになりましたが、相変わらず「上がれば儲かる」式の投資しかしませんでした。上がるか下がるかは時の運、上がるも下がるも半々なので、勝ったり負けたり、運用成績は五分五分、手数料分だけ損をしていました。
【関連性の高い記事】
1ヶ月わずか1万円ずつ積み立て運用していたら
若いころはよく稼ぐので、金もよく使います。1ヶ月に1万円の積み立てくらいは、それほど無理しなくてもできたのではないでしょうか。
米国株で税引き後配当を年3%得ることはそれほど難しいことではありません。このさい買った株が上がるか下がるかはどうでもよく、その会社がつぶれないで、毎年3%の配当をくれさえすればいいのです。
月1万円ずつ投資すれば年間で12万円の投資となります。税引き後の配当が3%だとすると、3600円の配当を得ます。
2年目は毎月1万円の投資にその配当も足すと、123,600円の新たな投資になります。
1年目の投資残高12万円と合わせると投資残高は243,600円になります。243,600円の3%配当は7308円なので、2面目の合計残高(投資+配当)は250,908円になります。
これを毎年続けると10年後には投資+配当は141万を超えます。
年数 | 投資 | 投資+配当 |
1 | 120,000 | 123,600 |
2 | 243,600 | 250,908 |
3 | 370,908 | 382,035 |
4 | 502,035 | 517,096 |
5 | 637,096 | 656,209 |
6 | 776,209 | 799,495 |
7 | 919,495 | 947,080 |
8 | 1,067,080 | 1,099,092 |
9 | 1,219,092 | 1,255,665 |
10 | 1,375,665 | 1,416,935 |
毎月1万円を貯金箱に入れたらどうなるでしょうか。
1万円×12ヶ月×10年=120万にしかなりません。
株の長期投資で配当を再投資すると、福利で増えるので、10年で21万円もちがうのです。
配当再投資による複利計算と増配で30年後にはおどろく差
上の表では10までしか計算しませんでしたが、同じことをさらに続けると、30年後には投資+配当が5,880,321になります。実際にエクセルの表で計算しました。
毎月1万円を貯金箱に入れた場合は、
1万円×12ヶ月×30年=360万円です。588万円と360万円って、ずいぶん差があると思いませんか。複利の増加は2次曲線的に(放物線を描いて)増えるので、長期になればなるほど差が出るのです。
さらに、優良株を長期保有していると、実際には配当自体が増えていき、買ったときの株価を分母に計算した配当率はしだいに増えていきますから、30年後の投資+配当は588万円よりももっと増えます。
持っていた株の税引き後配当率が仮に5%に増えていたら、計算がややこしいですが、30年後の持ち金はきっと貯金箱に入れた時の2倍近くになっていると思います。
これが長期投資の醍醐味なのです。
若い人には米国株の長期投資をおすすめします
このあいだ、このブログの読者層を分析しましたら、30歳台の読者が一番多いことが分かりました。もっと年上の人が読んでいると思っていたので意外でした。
30歳台の人なら、これから長期株式投資を始めても、30年後にはまだ60歳台です。今から米国株長期投資を始めることをおすすめします。
日本株でもいいのですが、米国株のほうが比較的配当率の高い優良株が豊富なので、選びやすいと思います。ネットで簡単に始められます。
【関連性の高い記事】
上がり下がりより、長期安定株を選ぶことです。
30年後には上で説明したように、買った株が仮にまったく値上がりしなくとも、配当と増配により資産価値が2倍近くになっていると思います。
お金が必要なら、あまり下がっていない時に売って現金にすればいいと思います。でも、60歳台になったら株を売らずに配当再投資をやめて、こんどは配当を生活費の足しにするほうが賢明です。配当は株を所有している限り一生入ってきます。いや、死んでも配当は遺族に引き継がれます。
実際に株を買う際には証券会社に支払う手数料があるので、ある程度金額がまとまってから買わなければならないなど、理論計算とは異なる点がありますが、基本原則は同じです。
勉強しながらがんばってください。
ごきげんよう。
【関連性の高い記事】
【あわせて読みたい】
同じカテゴリーの最新記事5件
-
【新旧NISA】旧NISA期限切れの落とし穴。売らずに放置すると損をすることもある -
昨日は日経平均が4.24%も下落。アメリカがクシャミをすれば日本は肺炎になるのか -
【米国株長期投資】1億円あったら年間300万円~400万円の配当。では1億円がなければどうするか -
【米国株】NYダウが2日連続で史上最高値を更新。終値は4万1563ドル。今後も上がるのか -
【米国株】パウエルFRB議長は予想通り9月の利下げを示唆し、やっぱりドルは下がり米国株は上がった
「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
記事のカテゴリー/タグ情報