かぶとたいぞうです。
最近は「こころの病」、「こころの病気」にかかっている人が多いと聞きます。
程度の差、自覚症状の有無こそあれ、現在、ほとんどの日本人が、なんらかの精神疾患をわずらっているというデータもあります。
いや、日本のみならず、世界中の先進国で精神疾患が爆発的に増えているのだそうです。
「こころの病」の背景にあるグローバリズム
先進国で「こころの病」が爆発的に増えている原因は「よく分からない」とされていますが、私にはなんとなく分かります。
背景には急激に進んだグローバリズムがあるように思います。
グローバリズムは当初、国際的に開かれた概念としてなんの疑いもなく取り入れられました。しかし、その実態は国境を越え、少しでも安くものを作り、少しでも多くものを売ると言うマーケティング手法の実現でした。
ラオスやカンボジア、ミャンマーなど人件費の安い発展途上国でものを作り、中国など人口の多いところで売るのがマーケティングの基本です。人件費の高い日本で作ったのでは国際競争に勝てません。売り先も日本ではなく中国です。
ヨーロッパでは工場を海外に移転する代わりに、中東から大量の移民を受け入れ社会問題になりました。
国際競争では徹底的なコスト削減とスピードが重視される
グローバリズムにより熾烈な国際競争が広まると、徹底的なコスト削減とスピードが強く求められます。
人件費が最大のコストですから、当然日本国内では正社員の人員削減、非正規雇用の拡大、製造現場の海外移転が進み、仕事が減ります。仕事を失った人は今まで経験の無い新たな仕事につきます。
仕事を選んでられない人は、タクシーの運転手、トラックの運転手、介護師、飲食店従業員など、とにかく手っ取り早くできる現場仕事につきますが、それらの仕事はたいてい「きつい」「きびしい」仕事です。中年を過ぎてからやり始めるには「しんどい」仕事ばかりです。
かろうじて職を失わなかった人も、海外勤務や新規事業に回されます。今まで慣れ親しんだ仕事はもうないのです。
しかも、どこの現場もスピード重視の経営です。会社には余裕が無く、何をするにも「スピード」、「スピード」、「急げ」、「早く」と尻をたたかれます。
そうしないと国際競争に勝てません。利益を出して株主に配当を出さないと、社長の首が飛ぶのです。
過度に緊張した職場環境で「こころの病」は生まれる
現場は常にカリカリし、朝から晩まで怒鳴り声が聞こえ、あるいは常に冷たい目で監視・人事評価され、常に競争させられ、同僚はお互い自分だけ生き残ろうと足をひっぱり会い、もうどこにも昔ののんびりした雰囲気はありません。
国際競争に直接関わらないような小さな会社や下請け企業も無縁ではありません。取引先である大きなメーカーや元請企業から常に厳しく選別され、繰り返し厳しい要求を呑まされます。当然職場環境は常に張りつめます。
こんな環境で「こころの病」にかからない人のほうが珍しいです。
グローバリズムが過度な国際競争を促し、現場を過度に緊張させ、その結果全ての先進国で「こころの病」が爆発的に増えているのです。
逆に発展途上国の人は仕事が増え、給料が上がり、はりきっていますので、「こころの病」にかかる人はほとんどいません。
「こころの病気」の対策
私も「こころの病気」にかかりそうになったことがあるので、対策は分かります。方法をざっと列挙すれば次の通り。
- どうしても会いたくない、嫌な人とは会わない
- 我慢しない、がんばらない、逃げる
- 太陽に当たる、景色が良くて気分のいいところへ行く
- 風呂に入ったり美味しいものを食べる
- 会っていて楽しい人とだけ会う
- 常に腹式呼吸をする
- 薬はなるべく飲まない
「こころの病」を軽く見てはならない
「こころの病気」を軽く見る人がいますが、軽く見てはなりません。
パニック障害なんかは、実際はなんでもないのに自分で自分の体を蝕み、実際に血圧が上がったり、動悸が起きたり、重篤な症状を自ら引き起こします。けっして「気のせい」ではないのです。症状が起きるのです。
うつ病を放置すると、自分を追い込み自殺へと向かう人が出てきます。逆に被害妄想が募り、人をあやめる人も出てきます。恐ろしい病気なのです。
自殺したり人を殺すぐらいなら、もっと抜本的に全てを変える方がいいです。
「こころの病」はまじめな人ほどかかります。我慢したり、打ち勝とうと思う人ほど悪化します。
我慢しない、「こころの病」の原因をとりのぞく
特に原因が特定の人(上司、取引先の担当者、友人、親戚など)の場合は、その人と会わないようにするのが一番いいです。
「自分と合わない人とでも付き合えるよう努力しなければならない」と言う人がいます。うそです。努力する必要はまったくありません。合わない人とはどうやっても合いません。
無駄な努力をするから「こころの病」が悪化するのです。
特に相手が取引先や上司の場合は我慢する人が多いのですが、我慢することはありません。解決方法はあります。
- 取引先の場合は、会社に相談し「こころの病」だと打ち明けて担当を変えてもらう。変えてくれなければ「こころの病」が悪化したのは会社のせいだといって脅してでも変えてもらう。「こころの病」を隠さない。
- 上司の場合は会社をパワハラで訴える、または訴える姿勢を示す。
- それでも解決しないなら、会社を辞める
いずれもまじめな人にはやりづらいことだと思いますが、「こころの病」が悪化して自殺したり人を殺すよりはマシなのです。
「こころの病気」の薬は飲まない
薬はなるべく飲まないほうがいいです。精神疾患の薬はたいてい「無気力にする」「眠くする」「ぼーっとさせる」ための薬です。病院や周りの人にとっては役に立つ薬ですが、本人の根本的な解決にはなりません。
それどころか、それらの薬は1度飲むと、継続して飲み続けなければならなくなるような薬です。薬品メーカーにとっては安定的な収入源になりますが、患者は薬漬けにされます。
もし、どうにか自分で解決できるならば、薬は飲まないほうがいいです。薬を飲まなければならないようになる前に行動を起こしたほうがいいです。
タイに移住するのも1つの解決策
私が今回チェンマイに1ヶ月住んだ時に、タイに若いころから既にもう何年も住んでいるという初老の男性と知り合いました。
聞くと1ヶ月3万円くらいで生活をしているというのです。
どういういきさつでチェンマイに移り住んだのかは聞きませんでしたが、楽しく充実した生活を送っているようです。
月3万円で生活できるなら、すべてを捨ててタイで楽しく生活するほうが「こころの病」が解決するのではないでしょうか。
多くの人は、日本での生活を必死に守ろうとします。特に一家の大黒柱は過剰な我慢をします。家のローンや子供の教育費の重圧はすごいです。
でも、「こころの病」を解決するなら、身を軽くしなければなりません。発想を変えて、まったく新しい、気楽な生活を送ったほうがいいです。なぜなら、こころの重圧こそが「こころの病」の主な原因なのですから。
身軽にするには、
- 家を売ってしまう
- 成人に達した子供には「今後は自分で生きていけ」と言い渡す
そして、具体的に進めるには、
- とりあえずタイに行って、生活できるかどうか見てくる
- ついでにゆっくり休養する
その場合、奥さんであれ、恋人であれ、パートナーの存在は重要です。
パートナーが「もっとしっかりして」「家のローンはどうするの」と責めるような人ならまったく役に立ちません。身を軽くするついでに別れたほうがいいです。
パートナーがあなたを理解して、一緒にタイに移住するような人ならとても心強いです。そんな人がいたらもう「こころの病」を解決したも同然です。
パートナーがいない人は自分でどうにかするしかありません。「こころの病」が重くならないうちに早めに行動しましょう。
タイでは3万円で気楽に生活ができる
その気になればタイでは3万円で暮らせるのです。
3万円なら仕事をしなくても捻出できるのではないでしょうか。
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既に年金をもらっている人なら3万円以上はもらっていると思います。年金がまだの人は60歳から前倒しで年金をもらっても、3万円は越えるのではないでしょうか。
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60歳に満たない人でも方法はいくらでもあります。よく考えれば、1ヶ月3万円程度の収入はどうにかなるはずです。年金が出るまで借りる手もあります。年金で返せる算段がつけばですが。
年金も無し、貯金も無し、株も家も資産はまったく何も無し、子供が未成年、パートナーの協力もない、という人は無計画過ぎます。生活保護でももらって日本国内にいるしかないでしょう。
でも、たいていの人は何かあるはずです。頭を使いましょう。
1千万円の貯金があれば、米国株長期投資で1ヶ月3万円の税引き後配当を狙えます。元本に手を付けませんから一生配当がもらえます。
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体力があれば、夏の間だけ日本に帰ってきて、アルバイトで40万円くらい稼いでタイに戻れば、1年間暮らせます。死ぬまで働かなければなりませんが、夏の間だけのアルバイトなら精神的負担は少なく「こころの病」が良くなるかもしれません。
文才と気力があれば、私のようにブログを書いて、1ヶ月3万円の広告収入を目指すという手もあります。これは口で言うほど簡単ではありません。私もまだ1ヶ月3千円くらいしか稼げていません。
でも今から初めて、1ヶ月3万円まで稼げるようになってからタイに移住するという計画なら現実的です。「こころの病」にかかると気力を失いますから大変だとは思いますが、今の仕事や今の人間関係を続けるよりはましだと思えば少しはがんばれるかもしれません。
いろいろ書きましたが、爆発的に増えている「こころの病」を放置して、自殺したり人を殺したりするぐらいなら、他にいくらでも生き方はある、ということを言いたかったのです。
生き方は人それぞれなので、あとは自分で考えてください。何かのヒントになれば幸いです。
ごきげんよう。
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「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。
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