海外への送金手段:TransferWiseを使ってみた

こんにちわ。かぶとたいぞうです。

前回、円からタイバーツへの小額の換金、資金移動であれば、現金をタイの両替所で換金するのが一番効率がいい旨ご紹介しました。

その際、金額が大きい場合は、タイにある自分の銀行口座への送金のほうが、安心で効率が良いこともご紹介しました。

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今日は、TransferWiseという海外送金サービスを使って、タイの銀行口座に実際にお金を送金した結果を披露します。



TransferWise(トランスファー・ワイズ)とは

TransferWiseに関しては、いろいろなサイトで説明されているので、ここでは省略します。要は銀行などの海外送金では、為替レートの上乗せがあり、実際の手数料がうんとかかるのに対して、TransferWiseだと、為替レートの上乗せが無いぶん、実際の手数料が安くなるのです。

TransferWiseの手数料

次の表が、円をタイバーツにして送金した場合の、TransferWiseのおおざっぱな手数料です。

大手銀行は送金金額が少なくても、最低2千円以上はとりますが、TransferWiseだと、金額が少ない場合は手数料も少なくてすみます(手数料率は当然高いですが)。

送金額 手数料  率
100円 150円 150%
1000円 158円 15.8%
1万円 238円 2.4%
10万円 1041円 1.0%
100万円 9068円 0.9%

1万円の送金で2.4%は、現金をタイの両替所で換金するより高いですが、クレジットカードやデビットカードを利用するよりは安いです。

10万円の送金で1.0%は、現金をタイの両替所で換金するより、ちょっとだけ高い感じです。

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TransferWiseを利用した日本からの送金は上限が100万円となっています。

 



TransferWiseで実際にタイのカシコンバンクに送金してみた

私は以前、goロイズという送金システムを利用していました。今は無くなり、新生銀行が引き継ぎました。新生銀行になってから利用した事はありませんでした。最近は現金を持ってタイに渡ることが多いので、送金のニーズは無かったのです。

でも、今後はタイにある自分の口座にお金を積んで、リタイアメントビザを申請しようと思っていますので、今回始めてTransferWiseを利用してみました。

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今回は実験なので、金額はいくらでもいいと思いましたが、試しに100円の送金を試みると、手数料より少ないのではじかれました。

次に200円の送金を試みましたら、200円から最初に手数料150円を差し引いて、残額の50円を実際に振り込むと表示されました。タイバーツに換金して、14.97バーツが予想送金金額となっていました。

初回手続きはいたってかんたん。メールアドレス、パスワードを決めて、マイナンバー関係書類をアップロード、その後、タイにある私のカシコンバンクの口座番号を入力して「送金」をクリックです。

送金したのは昨日の午後でした。そして昨日の夜8時には、次のメッセージを受けとりました。

「お客様の口座へ、14.98THBを送金しました。」

カシコンバンク・サイバー(インターネットバンキング)にログインして、残高を見ると、確かに増えていました。

振込み前 振込み後 増加
5,332.57 5,347.55 14.98
 

予想は14.97バーツでしたが、実際には14.98バーツ振り込まれていました。

昨日の為替レートは1バーツ約3.37円でした。

14.98なら14.98×3.37=50.48円。レートの上乗せはまったくありません。むしろ割安のレートです。

他に何も差し引かれておらず、隠れた手数料もないし、変なからくりもありませんでした。TransferWiseが画面に表示したとおりの金額が、実際に送金されました。

TransferWiseのまとめ

TransferWiseは急に海外に送金しなければならないニーズに応じるために、初回は10万円までなら、登録してすぐに海外送金が可能です。私の場合、初めて利用したのに、その日のうちに送金されました。

2回目からは、TransferWiseから送られてきた書類を受け取って、登録者の住所を確定しなければ、送金できない仕組みです。

後日追記)すぐにTransferWiseから簡易書類郵便で、アクティベーションコードが記載された手紙が送られてきました。手紙に書かれた数字をTransferWiseのWEBサイトに入力すると、住所が確定された旨表示され、2回目以降の送金ができるようになりました。

高額の資金移動が必要な場合は、TransferWiseを利用するのが安全で、手数料も割安です。

また、TransferWiseへの入金を、日本の銀行のインターネットバンキングでおこなえば、海外にいながら資金の移動ができます。

その場合、次の3つの準備が必要です。

  • TransferWiseをまず1回使う(登録)
  • TransferWiseから送られて来た書類に応えて住所を確定する
  • インターネットバンキングができるようにしておく

私の場合、住信SBIネット銀行に口座を持っているので、どこにいてもTransferWiseに入金ができます。しかも1ヶ月に7回までは、振り込み手数料が無料です(ステージによる)。

今回は実験のために200円しか送金しませんでしたが、今後はタイバーツの為替レートを時々見て、バーツの安い時に10万円~100万円の範囲で少しずつ送金して、リタイアメントビザの準備をしようと思います。

(後日追記)その後20万円を送金しました。結論から言うと無事に送金されましたが、1回目に比べてすごく時間がかかりました。送金手続き後3日くらいして追跡画面に「指定の口座に入金できずお金が戻ってきました」と表示されました。前回200円送金したのと同じ口座ですから入金できない訳がありません。そのまましばらく放置していましたら更に4日後くらいに送金が完了していました。手続き後合計1週間以上かかりました。期間に余裕を持って送金した方が良さそうです。

さらに追記)

読者からご質問があったので、送金証明書の発行について調べてみました。結果として、次の手順で英文の送金証明書が発行可能なことが分かりました。

  1. フォランスファーワイズの設定画面(右上)で言語を英語に変える
  2. 履歴を表示して、送金詳細画面を表示する
  3. 証明書をPDF形式で発行する>プリントする

*英文の画面は日本語の画面と同じ配置ですから、先に日本語画面で配置を覚えておくと良いでしょう。証明書を発行し終えたら、また日本語に戻しておいた方が次回楽です。

さらに追記)

最近、トランスファーワイズのログイン画面にGoogleのロボット排除プログラムが設定されるようになって、ログインしずらくなっています。普通はだんだん使いやすくなるのですが、トランスファーワイズは送金が遅くなったり、だんだん使いづらくなってきている印象があります。

みなさんも便利で楽しい海外生活をお過ごしください。
ごきげんよう。

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「カブとタイ」をいつもお読みいただき、まことにありがとうございます。
著者かぶとたいぞう拝。


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“海外への送金手段:TransferWiseを使ってみた” への5件の返信

  1. •TransferWiseを使い80万バーツ分を数回に分けて送金した場合、日本より本人が送金した の証拠(証明)はどの様にすればよいのでしょうか?
    タイに口座はあります、これから移住を考えています。
    ご教授頂ければ幸いです。

  2. 飯島様。かぶとたいぞうです。コメントをいただきありがとうございます。
    さて送金の証明ですが、TransferWiseで送金後、webページ上で自分の送金履歴を見ると「送金履歴をfdpでダウンロードする」事ができます。私はこの機能でダウンロードした書類を証明として使おうと思っています。
    ただ、これが証明として使えるのかどうか、厳密には私にも分かりません。少し調べてみて、何か分かったら追記します。

  3. 追加コメント
    トランスファーワイズの送金証明書は設定で言語を英語にすることで、英文の送金証明書としてPDF形式でダウンロード可能でした。これを証明書として使えば良いと思います。

  4. かぶとたいぞう様
    貴ブログを拝見して勉強中の者です。(お世話になっています!)
    現在、BKKで通学している子供の母親として観光ビザより保護者ビザへ切り替えたく模索しております。(必要残高は50万バーツです)同じくトランスファーワイズで三菱ufj-アユタヤ銀行間の送金/2回分を試みたのですが、(ワンタイムパスワード/カードが無いという理由で) オンラインでT.W.への国内振込すら出来ませんでした。通帳を預けてある家族にも頼めない内容の様です。
    1. ご利用の住銀系のサービスを私が利用する為には、三菱と同様に一時帰国の必要がありますか?
    2. ATM/クレジットカードでのキャッシングで 2.8万バーツ(アユタヤ銀行の一日限度額でしたか?)を50万バーツ分を引き出しては その場で預け入れるx18回? の方法は、やはり不経済でしょうか? –私の場合は数日後に電話で全額繰り上げ返済が可能なので利息を節約出来ます。ただし、両替率や手数料220バーツ/回でT.W.と比較してどうなのかが判りません。–
    アドバイスを頂ければ幸いです。

    小林

  5. 小林様
    いつも当ブログを読んでいただき、まことにありがとうございます。

    私なりの回答をさせていただきます。
    前提として、これから私が述べることは全て推測ですので、最終的なご判断は、関係各所に問い合わせの上、ご自身で行なってください。
    あくまでも、方向性を考える上でのヒント程度に受け取っていただければ幸いです。

    1.住信SBIネット銀行の新規申し込みはネット上で行なうことができますが、免許証など身分証明書が必要です。

    そして最終的には身分証名書に記載された住所に銀行カードが送られてきます。よって、一度帰国しなければ振込みなどに必要な銀行カードや暗証番号、振込み時の暗号が記載されたカードなどを受け取ることができません。

    尚、住信SBIネット銀行からトランスファーワイズの日本拠点に振り込む際にも振込みパスワードとカード記載の暗号の入力が必要になります。私は常に暗号カードを携帯、または暗号カードの写真をスマホに入れて持ち歩いています。仕組みは小林さんがご利用の三菱銀行とほぼ同じだと思います。次回日本に帰国した際、三菱の暗号カードを持ってくるか、写真をとってスマホに入れてくるといいと思います。

    なお、タイにいながら、住信SBIネット銀行の新規口座を作れるかどうかは(無理だと思いますが)必要なら住信SBIネット銀行にお尋ねください。

    2.私は「保護者ビザ」に関して知識がございません。リタイヤメントビザの場合、単に銀行にお金があることを証明するだけでは足りず、日本からの送金を証明しなければなりません。(恐らく、タイ国内で誰かに一時的に借りて入金する=見せ金防止だと思います)

    小林さんのおっしゃる方法でもいいかもしれませんが、手数料の高い安い以前の問題として、タイでキャッシングしてタイの銀行に預ける方法がイミグレーションに通用するかどうか、キャッシング時のレシートが日本からの送金証明に代わるかどうか、そもそも「保護者ビザ」の場合、日本からの送金証明が必要なのかどうかなど、一度イミグレーションに行って聞いてみることをおすすめします。

    OKであれば、どの方法でもいいと思います。他に方法が無いのであれば、手数料が高いのはしかたありません。日本に一度帰国する場合の飛行機代に比べれば安いのではないでしょうか。

    繰り返しますが、私の助言はあくまでも参考にしてください。私は責任が取れませんので、最終的なご判断はご自分で関係各所にお確かめの上行ってください。

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