かぶとたいぞうです。
英国の薬品メーカーGSK(グラクソ・スミスクライン)の株をとうとう手ばなしました。
GSK(グラクソ・スミスクライン)とは
ウィキペディアの記述を下に引用します。
グラクソ・スミスクライン(英: GlaxoSmithKline plc)は、イギリス・ロンドンに本社を置く世界有数の規模を持つグローバル製薬企業。略称はGSK。ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所上場企業(LSE: GSK NYSE: GSK)。
日本では、グラクソ・スミスクライン株式会社(GlaxoSmithKline K.K.)が現地法人として置かれている。
グラクソ・スミスクラインはいろいろな薬を開発していますが、抗インフルエンザウイルス薬リレンザが特に有名かもしれません。
かつては売り上げ規模で世界1位になったこともありましたが、2017年の薬品業界世界ランキングでは6位になっています。
なぜGSKグラクソ・スミスクラインに見切りをつけたか
私はかつて、売買益だけを目的に米国株をやっていました。その後、配当に着目して、配当の高い株を買いあさりました。その時に買ったのがグラクソ・スミスクラインだったのです。
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その後、ベンジャミン・グレアムの著書「賢明なる投資家」に出会って、正しい長期投資姿勢を学び、ターゲットとなる企業の分析を自分自身でおこないました。
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その時、自分の企業分析ではグラクソ・スミスクラインはあまり評価が高くなく、私の算定した適性株価は26.5ドルにしかなりませんでした(現在株価約41ドル)。
それで一度はグラクソ・スミスクラインを売りに出したのですが、なかなかいい値がつきませんでした。
GSK(グラクソ・スミスクライン)が「不老不死の新薬」を開発したとの怪情報
その後GSK(グラクソ・スミスクライン)が平均寿命を圧倒的にのばす新薬の開発に成功したとの「あやしい情報」を入手し、しばらく様子をみていました。
GSKの株価も次第に上がってきました。
相変わらずの高配当を維持していたので、持っていてもいいかなと思い始めたのです。
GSK(グラクソ・スミスクライン)の配当が下がった
ところが今回7月、税引き後の1株配当が年換算で2.058ドルから1.584ドルに23%も大幅にダウンしてしまったのです。
税引き後の配当率は5.02%から3.86%に下がりました。3.86%という配当率は決して悪い数字ではありません。これがPEP(ペプシコ)やJNJ(ジョンソンアンドジョンソン)のような安定優良株ならそうとう高い配当率です。
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しかし、GSK(グラクソ・スミスクライン)の株は、高配当だというだけで、リスクを承知で持っていた株でした。
3.86%という配当率はリスクに見合っていません。
GSK2018年4月と7月の1株配当(年換算)、配当率(現在株価41ドルに対して)比較
4月 | 7月 | |
1株配当 | 2.058 | 1.584 |
配当率 | 5.02% | 3.86% |
GSK(グラクソ・スミスクライン)の配当は今までも上がったり下がったりしてきましたが、この2年くらいの趨勢を見ると少しずつ下がってきているように思います。
グラクソ・スミスクラインにはポンドとドル、2重の為替リスク
なぜ配当がこんなにも下がったのか、業績がそんなに悪かったのか。いろいろな要因があると思いますが、GSK(グラクソ・スミスクライン)がいまひとつ分かりづらい理由に、英国の会社という事情があります。
つまり、売り上げにしても利益にしても、配当にしても、英国ポンドと米国ドルの為替相場の影響を大きく受けるという点です。
日本円で配当をもらう場合、さらに米ドルと日本円の為替の影響も受けます。
私の分析では、GSKはそれほど業績がいいわけではないのに、少し無理をして高配当を出していたのではないかと思います。しかし、それが真実かどうかもわかりません。業績はいいけど、単に為替相場の影響で業績が悪いように見えるだけかもしれません。
GSK(グラクソ・スミスクライン)という会社は分かりづらいのです。
分からないものには手を出さない
分からないもの、理解できないもの、難しいもの、複雑なもの。これらには手を出さないのが一番です。
自分の力で理解できないものは自分の力でコントロールできません。
GSK(グラクソ・スミスクライン)に関してはいろいろな見かたがあると思います。私の判断が正しかったかどうかはずっと後にならないと分かりません。
しかし、自分の手に負えなくなったものを手放したのだから、自分としては正しい判断だったと思います。
幸い平均取得単価38.83ドルを41.5ドルで売ったので、まぁまぁの利益がありました。
みなさんも自分の判断で株をおこなってください。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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