かぶとたいぞうです。
配当で生活するのが夢です。でも今は配当を再投資して元本を増やします。いったい何歳になったら、配当という「コップから溢れる水」を舐め始めるべきでしょうか。
映画「マルサの女」で権藤が言ったことは正しい
映画「マルサの女」は伊丹十三の代表作です。国税庁査察部(通称マルサ) に勤務する女性査察官と脱税者との戦いを、コミカルかつシニカルに描いたドラマで、知らない人はいないと思います。
映画の中で、権藤(山崎努)がお金持ちになる方法をマルサの女(宮本信子)の上司である花村(津川雅彦)に言います。以下映画のセリフを引用。
「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しか溜まっていないのに飲んじゃうだろ? これ、最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って…、それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって…溢れて…垂れてくるやつ…、これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は…」
「コップいっぱいの水はいつまでも無くならない」と言うつもりだったのですが、マルサの女がもたれかかっていた書棚がずれて、隠し財産がバレるのです。
隠し財産はバレてしまいますが、権藤の言ったことは正しいのです。
米国株の配当再投資をいつまで続けて、いつから配当で食っていくか
3000万円を税引き後3%の配当で米国株式運用すると、1年後には配当金が90万円入ります。
この90万円を使いたいのですが、使わないで元本3000万円に足して、3090万円で運用すれば、次の年には配当は90万円ではなく、92万7千円になります。
このように配当再投資を続ければ、元本は雪だるま式に増えていき、10年後には元本が4031万円になり、年間配当は120万円になります。
このように配当(落ちてくる水)を使わなければ元本(コップの水)はどんどん増えていくのですが、いつになったら配当と言う「コップから溢れる水」をなめ始めたらいいのでしょうか。
配当再投資を続けて、使わないうちに死んでしまったら元も子もない
長く再投資をすればするほど有利なのは誰にでも分かります。でも、いつまでも配当再投資を続けて、一銭も使わないうちに死んでしまったら、これもまた笑い話です。なるべく長く配当再投資を続けたい。でも潮時があります。
こんなことなら、もっと早くから長期投資をしておけば良かったとつくづく思います。
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過ぎたことは悔やんでもしょうがないので、どこかで区切りを付けて、まだ少ないですが配当を舐め始めようと思います。
私の場合は65歳からにします。
年金は繰上げで60歳から支給してもらいます。その年金も米国株長期投資の元本に加えて、65歳まではなるべく配当に手を出さず再投資します。
自分の老後資金の運用は国に任せず、早めに支給してもらって自分で運用しようということです。
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65歳になったら「コップから溢れる水」をじゅうぶん舐められるよう、今は我慢して精進します。
ごきげんよう。
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著者かぶとたいぞう拝。
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